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パンデミックの影響で、「テレワーク」や「リモートワーク」という言葉も浸透し、働き方が大きく変化した2020年。時間や場所にとらわれないシーンレスな服が求められるようになった今、改めて私たちはいかなる意識で、どんなものを手に入れたらいいのか。働く女性のファッションについて、3人にトークしてもらった。
仙波レナ
一般企業の会社員を経てスタイリスト地曳いく子のアシスタントに。独立後は『VOGUE』などのファッション誌をはじめ、CM、広告、セレブリティのパーソナルスタイリングなど幅広く活躍。エッジの効いたモードなスタイリングにファンが多い。
Instagram:@rena_semba
東原妙子
大学卒業後、銀行OLを経て編集者に転身。現在は、数多くのファッション誌をはじめ、女性ファッション誌を中心に、広告やカタログの製作も手掛ける。アパレルブランドのディレクションやコラボ商品の開発など、エディターの枠を超えて活躍中。
Instagram:@taekohigashihara
能井つぐみ
大学卒業後、オンワード入社。セールスからスタートしMDに従事し、携わったブランドは、オープニングセレモニーなど。普段はストリートテイストなカジュアルスタイリングが好みで、フェムテックやジェンダーレスなどの分野に興味がある。
能井仙波さんと東原さん、今日はよろしくお願いします。仙波さんとは、今回ICBの7つのアイコンアイテムをコラボレーションさせていただき、東原さんには、2020年春夏から「ICB STYLE WEB」のエディトリアルディレクターとして参加していただいていますよね。
東原はい、お世話になっております(笑)。ICBといえば、働く女性に向けたシャープなスタイルというイメージがあるなかで、今回モード誌で活躍する仙波さんとコラボレーションした経緯がまずはすごく気になるんですけれど……。
能井それはみなさん気になっているところだと思います。ICBは2020年秋冬に25周年を迎え、ブランドがこだわりを持って手掛けてきたジャケットを改めてフィーチャーしようと考えました。そこで、生粋のジャケット好きとしても知られる仙波さんのお名前が挙がったんです。
仙波光栄です(笑)。今回はジャケットを軸に、ICBの7つのアイコンアイテムを一緒に作らせていただきました。コラボレーションのテーマは「BACK TO BASICS」でしたよね?
能井はい。春夏の企画をスタートさせたのが昨年の4月で、ちょうど1回目の緊急事態宣言が出された頃。多くの人が生き方や自分を見つめ直したように、私たちもブランドの在り方を改めて考えました。働き方や価値観が大きく変わった今、単に原点回帰するだけでなく、新しい時代の働く女性に向けた、ニューベーシックを提案したいと仙波さんにお願いしたのです。
仙波そうでしたね。ベーシックと呼ばれるアイテムがいくつかあるなかで、時代と共に変わっていくのはそのスタイル。私はよく「どう着たらいいですか?」という質問を受けるのですが、それは本当に人それぞれ。だからこそ、こう着なきゃいけないというのではなく、「自分は何を着たいか」を大事にして欲しいし、それがその人の軸となるベーシックなのだと思います。
東原そのとっかかりとなるのが、仙波さんが作ってくださったアイテムなんですね。
仙波そうなれたらいいですね。着方に悩む人も多いなか、私が今回作らせていただいたものは、比較的着回しがしやすいようにデザインしているので、実際に着てみることで、コーディネートの幅も広がると思います。そして、そこからまた違うタイプのものにもトライしてみたいと興味を持ってもらえたら嬉しいです。
能井東原さんはエディターという仕事柄、3人の中でも一番働く女性のリアルな声に触れているように思いますが、いかがですか?
東原そうですね。例えば、働く女性をターゲットにしたファッション誌で「着回しダイアリー」的な企画があるじゃないですか。そういうところでも、オンオフを自由に行き来でき、シーンレスに使えるアイテムが主流になってきています。きっちりというよりは、程よくカジュアル感があって、仕事着でもおしゃれを楽しみたい、ワクワクしたい。そんな働く女性のマインドを感じますね。
能井なるほど。ICBの立ち上がりは1995年と、日本でも女性の社会進出が顕著になった時代でした。そこに対して、働く女性の相棒となるアイテムを提案してきましたが、働き方が変わりつつある中で起きたパンデミックにより、働く女性像も柔らかさがありつつも芯は強く、しなやかに生きるイメージに変化しているように思います。
東原よりエフォートレスな方向に向かっていますよね。ICBはもともとジャケットが得意なブランドではありますが、今季は例年以上にバリエーションが豊富で驚きました!
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能井はい。ICBではいろいろな働き方の女性にフィットするような商品ラインナップを考えています。タイムレスに愛せる本格的なテーラリングスーツから、オンオフの垣根なくボーダレスに楽しめるもの、さらには、気分を高揚させてくれるようなエモーショナルな一着まで。その人なりのジャケットスタイルを楽しんでもらえたらいいなと思っています。
仙波本当にその通り。何を選ぶにしても、実際に着たり試したりしてみないと自分にとって軸となるベーシックはわからないもの。好きだと思えたら自信を持って着ていけばいいし、それが周りの人にも伝わって素敵に見えるはずだから。
東原ファッションを楽しむうえでも、自分が好きなものを着たほうが気分も上がりますよね。
能井ジャケットとパンツだけでなく、普段使いできるブラウスとスカートなど、さまざまなアイテムのセットアップバリエーションも豊富に揃えています。ジャケットスタイルやセットアップスタイルに困ったとき、新しいアイテムが欲しいときにも ICBに来てもらうことができたら嬉しいなと思いますね。
25周年を迎えたICBが、スタイリストの仙波レナさんとコラボレーション。見た目の美しさだけでなく細部までメンズの意匠にこだわり、ファーストジャケットとして、また、改めてジャケットのよさを見直せる一着に。テーパードシルエットのパンツやドレスシャツとの合わせは、まさにベーシックと呼ぶにふさわしいスタイル。
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旬のスタイリングとしてダブルジャケットが主流の今、あえてシングルジャケットを選んでみて。天然見えする落ち感のある素材で身幅もたっぷりあるものなら、バサッと羽織れて今っぽさもキープできる。フレッシュな春なら、色で遊ぶ余裕も欲しいところ。トレンドのマスタードイエローを選べば新鮮な印象に。
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肩肘張らず、快適に。エフォートレスな時代にマッチするゆったりシルエットのダブルジャケットは、洗いをかけたカジュアルな生地感もムードを後押し。腕の可動域を広げ、着心地のよさをもたらす「フリーアーム」構造なのも、オンオフ問わず毎日着たくなる理由に。メンズライクなピンストライプも気分。
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Editorial Director:TAEKO HIGASHIHARA
Photographer:YOSHIYUKI NAGATOMO
Hair&Make-up:NORITAKA NODA
Writer/Text:AYAKO TAKAHASHI