佐田　最初に上がってきたサンプルを見たとき、130％好きな仕上がりになっていてプロフェッショナルな仕事だなと感心しました。ボタンを閉めてしまえば一枚できちんとした印象に見えるし、ややパワーショルダー的な肩の立体感やフレアになった袖口のスリットも、やりすぎずちょうどいいから、オフィスでさらっと羽織ったり、カジュアルな薄手ニット＆デニムに肩掛けしたりもいいと思う！
東原　フィット感が程よいから、上からコートを羽織れば真冬も着られるしね。ウエストベルトが効いていて、素晴らしくスタイルが良く見える。
佐田　そう。細いベルトは絶対着けたかった。一番美しく見えるのはココ、という位置にウエストを設定してくれて、実際の腰よりも高く見せる“嘘つきなベルト”！　「この人は女性らしい身体なんだ」と思わせる“型”のような服だよね。
東原　まさに！　同素材のボトムを合わせて上下セットで着るとますますバランスアップするから、「あれ、私って意外とスタイルいいかも？」ってうっかりうぬぼれてしまいそう(笑)。
佐田　そうなの。スカートの丈についても、考えに考えてひざ下丈に。セレモニーにも映えるよう長すぎない設定にしているから、身長が低めの方もきれいに着こなせるし、このジャケットを合わせてウエストをきゅっと上げれば、さらに美人バランスになるというマジカルな仕組み！
東原　前から見ると直線的な細身ラインだけれど、ヒップは横から見るとカーヴィな曲線で、360度どこから見ても美女だったわ。パンツの方は少しカジュアルに着こなしてくれたけど、それもすらりと伸びた脚のラインが印象的で。どちらも真由美ちゃんカラーが出てる。

佐田　メンズライクなディテールのパンツはさらりと着ているようだけど、気分をビッとさせる女らしさもある。ウエストはジャストで引き締めつつ、お尻や太ももには少しゆとりを持たせました。ジャケットと相性抜群なのはもちろん、ゆったりしたニットで甘めな感じで着るのもいいよね。くるぶし丈は身長や体型を選ばず、スニーカーでもブーツでもバレエシューズでも可愛いし、とてもきれいで“多様性のあるパンツ”に仕上がったと思う。
東原　そういえば途中、真由美ちゃんはボトムをスカートとパンツで迷っていたよね。とりあえずサンプルを2型作ってみて最終どちらかいい方に決めようと言っていたのに、上がってみたら両方とも捨てがたくて、結局2型とも作ることになった(笑)。
佐田　だってどっちも素敵なんだもの(笑)！　でもそれぞれ単品でも映えるし、モダンさと品格を両立できるから、正直3点でそろえても損はないと思う。一家に１セットは持っておくべきセットアップ！