Mystandard

Episode 17 リーヴェン・オースティン(LIBECO セールスマネージャー)

夏はすぐそこ! 23区夏の超定番、
ベルギーリネンのトップブランド LIBECOの哲学

リーヴェン・オースティン(Lieven Ostyn):2012年にリベコ・ラガエ社に入社し、セールスマネージャーに就任。
interview & text: Kana Yamamoto / edit: Yuki Ishida

 



23区の25周年をセレブレートする特別インタビューシリーズ「マイスタンダード 25th」。第17回目にお迎えするのは、23区の夏の定番商品「LIBECO(リベコ)」のリーヴェン・オースティン氏。ベルギー王室御用達として、またヨーロッパリネン連盟認定の“マスターズ・オブ・リネン”として、世界中から愛されるLIBECOリネンのアイテムが、どのような場所で生まれているのかをうかがいました。


 

フランダース地方とリネン文化の出会い

 

ー リーヴェンさんはリベコ・ラガエ社でどのようなお仕事をされているのですか?

リベコファブリックのセールスマネージャーです。日本、スカンジナビア諸国、ドイツ語圏を担当しています。歴史があり、本物のプロダクトを生み出すブランド“LIBECO”の物語を語り、販売することが好きです。この職に就いた時、顧客と良い関係を築きあげて新しいチャンスを生み出すという仕事は、自分にとって“チャレンジ”でした。

顧客に会ってインスピレーションを得て、サービスや品質の向上に貢献する。新製品を開発するために出張も多くあります。トレンドやファッションを取り入れながら、本物でナチュラルなプロダクツを提供するリベコでの仕事を楽しんでいます。

 

 

ー プライベートはどのように過ごされていますか?

イタリアのトスカーナ地方で、家族と一緒に太陽と文化、自然に触れながら休日を過ごすのがお気に入りです。田舎でのサイクリングやガーデニング、友達と会ったり、小さなレストランでの食事、演劇を見たりするのも好きですね。

ー のどかで素敵な風景が目の前に広がりました! 160年も続く伝統あるリベコ・ラガエ社について教えてください。

LIBECOの工場は発祥から現在まで、ベルギーのフランダース地方のメルベケにあります。リベコ・ラガエ社は1858年に創業、5世代にわたって家族経営されてきたベルギーのリネン工場です。1800年代の中頃、冬の寒い時期に農家たちによってリネン布がごく小さな規模で織られるようになったのが始まりです。

以降、地域に根付いた織物会社として成長してきました。1904年までには織機を導入し、工場を建設し、リネン生産をメイン事業とし発展。現在、リベコ・ラガエ社はヨーロッパでも最大規模の織物会社の一つです。レイモンド・リベルト(Raymond Libeert)が代表を務めています。

 

 

ー LIBECOの生地は、麻の肌触りが苦手な人でも気持ち良く着られる、とよく耳にします。高品質な素材はどのように生まれているのでしょう?

LIBECOのリネンは、品質とクラフトマンシップ、仕上げに違いがあります。私たちは160年にわたって、リネン生地の製造を専門に行ってきました。長い間、家族で運営してきましたが、現在では190人の従業員がしっかりとプロダクトを管理しています。

高品質なリネンは軽やかで美しく、季節感のあるファッションにぴったりです。リネンはそもそもアレルギー性がなく、耐久性があり、肌が湿っていると感じる前に湿度の20%まで吸収することができる素晴らしい生地です。リネンは、人にとって快適な体感温度に調整してくれるので、冬は暖かく、夏は涼しいのが特徴です。

 

 

ー ベルギーリネンの6割以上という高いシェアを誇るそうですね。

生地はメルベケの自社工場ですべて生産されています。1日に15,000mもの生地を作っているんです。LIBECOのリネンやリネン混の生地は、現在では80カ国へ輸出され、主にインテリアやアパレルに使用されています。

ー ベルギーのフランダース地方について教えてください。

ヨーロッパでは、リネンは暮らしを豊かに彩る天然繊維として重宝され、リネン文化(亜麻文化)が根付いています。フランダース地方もリネン文化と繊維産業が昔から有名です。中世後期には、フランダースのゲント、ブルージュ、アントワープ、ブリュッセルなどの都市は、ヨーロッパで最も豊かで都市化された場所とされており、リネンと羊毛の輸出が盛んでした。その結果、非常に洗練された文化が発展し、イタリア北部に匹敵する芸術と建築の地域としての印象を確立しました。

 

 

地理的には、フランダースは北海沿岸の小さなエリアに位置し、西側でフランスに接し、北と東にオランダ、南にワロンに接しています。一般的に平地が多い場所で、土地は肥沃です。亜麻はいまだに西ヨーロッパで生産されている数少ない作物の一つで、フランスとオランダの間の気候条件が生育に適しています。この植物は他の作物と比べ、農薬や肥料をあまり必要としません。しかも、リサイクルができ、微生物によって分解される性質(生物分解性)があります。リネンは未来の繊維なのです。

 

大手アパレルで唯一、LIBECOリネンを扱う23区

 

 

ー 日本の大手メーカーでLIBECOのリネンをアパレル展開しているのは23区だけですが、23区との出会いは?

私たちは長年日本を訪れており、日本のお客様にプロダクツを紹介してきました。中でも“LIBECO HOME”コレクション(ベッドリネン、テーブルリネン、アクセサリーを取り扱うブランド)は日本でも知られるようになり、東京ミッドタウンにあるLIBECO HOMEのショップには、多くのデザイナーに訪れてもらっています。23区のデザイナーは、私たちのプロダクツに感銘を受けてくださいました。23区のために生地の開発を始めることができて、とても嬉しく思っています。

ー 日本にはどのような印象をお持ちですか?

きちんとしていて、礼儀正しくて、優しいところにいつも感動します。それに加え、本物の製品へリスペクトがあることや、純粋なところにも感心します。日本のみなさんとの交流により、日本市場の要望を得ることができるので、新しいコレクションの開発にとってもとても重要です。

 

 

ー 23区のための生地開発の特徴やこだわりを教えてください。

毎シーズン、色や仕上げ、手触りを刷新するべくトライを重ねています。

ー 23区はどのような印象ですか?

23区は“クオリティが高く、丈夫で長く着られる”、そんなファッションを選択する人のためのブランドという印象があります。私たちは23区のプロフェッショナルさ、顧客への貢献度、クオリティに深く感心しています。

 

 

ー LIBECOのリネンを使ったアイテムが23区の夏の定番商品として人気ですが、感想をお聞かせください。

私たちのリネン生地を23区のコレクションに取り入れてくださって嬉しく思っています。ベルギーリネンに対する23区の情熱や、ハイクオリティなプロダクツに感謝しています。

ー 最後に、25周年を迎える23区へメッセージをお願いします。

25周年おめでとうございます! 長年にわたり、私たちは23区のポリシーや企画に感銘とインスピレーションを受けています。プロフェッショナルで誠実なブランドであり、コラボレーションしていく上でとても協力的で感謝しています。次の25年間も良いパートナーでいられることを願っています。

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