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Episode 20 ジュ・リフォア(23区久光店店長)、小山千登勢(マーチャンダイジングディレクター)

国外最大級の売上を誇る
中国上海の久光百貨店のおもてなし術

(左)祝麗華(ジュ・リフォア):上海出身。2005年、オンワード中国現地法人入社。2年間、ICBでのショップ勤務を経て、23区の店長へ就任。以後、11年間にわたって23区久光店の店長として勤務。

右)小山千登勢(こやまちとせ):福岡県出身。2004年、オンワード樫山入社。福岡支店、東京地区にて営業および商品担当を経験後、ICB事業本部MDなど数ブランドの企画に従事。2013年、オンワード中国現地法人へ出向。23区、ICBなどアジア企画を担当する。現在は中国赴任6年目を迎え、中国を中心としたアジア圏を担当。

 



23区の25周年をセレブレートする特別インタビューシリーズ「マイスタンダード 25th」。アジア諸国でも人気の23区ショップですが、第20回目は国外最大の売上を誇る中国は上海の久光百貨店を率いるジュ・リフォア店長と、チームを牽引する小山千登勢マーチャンダイジングディレクター(MD)にお話をうかがいました。


 

上海・久光百貨店を率いるキーパーソン

 

 

 

ー ジュさんが23区というブランドに携わることになったきっかけは?

ジュ:きっかけは、友人の勧めでした。オシャレをすることがずっと好きで、良い機会だと思ったんです。入社した頃はICBの商品が好きでしたが、23区の商品の魅力にひかれ、今では23区の虜になっています。

ー 日本のブランドの店長というお仕事はいかがですか? どんなことを心がけていますか?

ジュ:日々、日本や世界のトレンド情報を収集し、販売に活かせる情報をスタイリストと共有するようにしています。会社の研修会にも参加し、その知識を活かして店舗で実践を重ねることも大切ですね。販売スキルで足りないところがあれば、すぐにスタイリスト全員で共有して改善を図るなど、スタッフが一体となって業務ができるように心を配っています。

 

 

お客様に対しては、敬意を払いながらコミュニケーションをとるようにしており、お客様を輝かせる商品を提供することを心がけています。もちろんショップを運営していく責務もありますので、月々の、そして週ごとの予算や売上の管理も大切です。

ー 小山さんのお仕事内容について教えてください。

小山:アジア向けの企画立案および生産担当として、久光店舗を総合的にサポートしています。商品面はもちろんのこと、店舗環境、販促、VMD、ファッションスタイリストの研修などを執り行っています。

 

 

ー 上海勤務はいかがですか?

小山:非常にやりがいがあります。ファッションは、自身を最大限に表現できる素晴らしいツールだと思い、入社しました。そして、海外で仕事をすることが入社当時からの夢でした。日本では営業に商品担当、そしてMDも経験させてもらいましたが、その経験をさらに活かしたいと考え、中国駐在を希望しました。

中国ではMDの範疇を越えて、売場の環境整備から、ファッションスタイリスト(FS)のモチベーションアップのための施策までも一任していただけるのでありがたく思っています。

 

23区がショップを構える久光百貨店とは?

 

ー 久光百貨店は、どのような特徴がありますか?

ジュ:日本で例えるなら、銀座地区の銀座松屋などに近いと思います。歴史がありつつも消費の中心であり、その地区ならではの求心力があり、ブランドがひしめき合う憧れの街としての役割を担っている百貨店です。周辺のブランドの求心力も非常に高く、交通の便も非常に良い場所にあります。久光百貨店はそのステイタスを損なわないブランド展開と、地下食品街のラインナップも他に引けを取らない品揃えが自慢で、高級百貨店として、そしてトレンドを牽引する百貨店としての地位を築いています。

ー そんな久光百貨店の23区で今、人気のアイテムを教えてください。

ジュ:ルックブックから写真を紹介しましょう。素材感が良く、今年らしいカラーやデザインを、23区らしくこなしているアイテムが人気です。

 

 

ー 久光百貨店の23区のお客様はどのような方が多いですか?

ジュ:40代の主婦の方が比較的多いですね。働いていらっしゃる方では、お医者様や先生などもいらっしゃいます。23区の豊富なラインナップが、多様性のあるニーズにお応えできるんです。

 

中国と日本のサービスの違い

 

ー 中国と日本では、お客様へのサービスの仕方が異なるそうですね。

ジュ:基本的には、日本の23区と同じ顧客サービスと接客を心掛けています。異なるところは、お客様との距離が非常に近いところです。お客様は“店舗に遊びに来てくださるお友達”という気持ちで、最高のおもてなしを心掛けています。

 

 


国外で最大級の売り上げを誇る上海久光百貨店。ジュ店長はONWARD CHINAの売り上げ首位店舗を牽引する。また、絶対的に信頼を寄せるお客様の多さも随一。サービスのクオリティの高さに、日本のスタッフも参考にした部分が多数あるという

 

中国から見た日本のファッションシーン

 

ー 日本のファッションシーンについての印象を教えてください。

ジュ:日本は秩序があって、まじめで、礼儀正しくて、きれいな印象です。銀座の路面店に何度かお邪魔させていただきましたが、店舗が非常に大きくて、商品ラインナップも豊富なことにいつも驚かされます。商品の陳列も素敵で、一目で分かりやすく、高級感が感じられますよね。FSの方々もファッショナブルであると感じています。

ジュ・小山:日本のブランドは、シンプルで清潔感があり、そしてパターンが非常に良いという印象です。中でも23区は、シンプルで品質が良く、知的で優雅。ちょっとしたスタイリングの工夫で流行感も演出できる高級ブランドとしての立ち位置を築いていると思います。

 

 

 

ー お休みはどのように過ごされていますか? お仕事のインスピレーションに繋がることなどもありましたら教えてください。

ジュ:趣味がいろいろあるので、運動をしたり、旅行をしたり、花を育てたり、家族や友人と街に出かけたりして楽しんでいます。時には、お客様もお友達のような存在ですので、一緒にお食事をさせていただいています。

また、家族と過ごす時間も大切にしており、定期的に家族旅行をしています。今年の6月には、娘と2人でヨーロッパの6カ国を周遊してきました。その家族との時間が、働く上での原動力にもなっています。

 

 

小山:友人とオシャレでおいしいレストランを探してブランチをしたり、ダンスエクササイズをしたりして過ごします。また、韓国や香港も近いので弾丸で旅行に行き、ファッションや文化に触れるようにしています。多国籍のファッションが乱立する中国マーケット、アジアマーケットですので、近隣の国々を定期的に訪れ、ショップやファッション、生活、文化、人からインスピレーションを得ています。

ー 最後に、25周年を迎えた23区に向けてメッセージをお願いします。

ジュ・小山:25年もの長い間、お客様に愛され続けているファッションブランドは、中国ではほとんどありません。その功績は非常に素晴らしいと思います。長年愛されている理由は、携わっている日本の皆様の意識の高さにあると感じています。毎シーズン進化し、そうしながらも23区らしさを守っているからこそ、長年愛されてきたのだと思います。

そんな23区らしさを中国でもより多くのお客様にも知っていただき、その洋服を身につけることに喜びを感じていただきたいです。そして、“日本の女性”のスタンダードが、“世界の女性”のスタンダードとなるように、これからもショップと本部が一丸となって頑張っていきたいと思います!

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