ICB

Mayumi Sada meets New MODE

スタイリスト白幡啓さんがコーディネート 佐田真由美さんが纏うICBの初夏ムード

Shape of Breeze

初夏のICBが魅せるのは
夏の匂いをはらんだ風がもたらす、
やわらかな女性らしさ。
そして光を味方につけて繊細な艶やかさを放つ
ナチュラル素材。

スタイリスト白幡啓さんがセレクトした今シーズンの
リュクスを
佐田真由美さんがモードに纏い、
夏の訪れを告げます。

LOOK 1

初夏まっ先に欲しいのは
シャツ感覚で
着られるジャケット

KEI Shirahata

白×黒を今年らしくアップデートするなら
デコルテ見せのキャミや、カジュアル素材の
きれい見えボトムでリラクシーさを取り入れて。

ICB定番アンリーシュライトシリーズのジャケット。
フロントダブル仕立てのデザインできちんと感を出しつつも、軽く羽織れる工夫を細部に配し、初夏〜夏に最適な1枚に。

LOOK 2

立体的な美しさを背面に
のせて、
360度全方位
“映え”をねらって

KEI Shirahata

デザインにこだわりのある白シャツを主役に
トープのパンツをチョイス。
ニュートラルな配色で、やわらかくクリーンな
美しさを際立たせて。

背中に配したギャザーディテールで立体感を出し、後ろ姿まで華やかに仕上げたシャツ。存在感ある大きめのカフスや長めのスリット、そしてゆとりのあるシルエット……、と細やかな計算でスタイルアップにも期待。

LOOK 3

女性らしいシルエットで
スポーティな素材を
働くシーンへ

KEI Shirahata

スポーティな印象の機能性素材を使った、
街でも映えるスカートのセットアップ。
細くシャープな
シルエットが、通勤服としても活躍しそう。

接触冷感、UVカット効果を持つ機能性素材を女性らしいシルエットにのせた、街でもさらっとカッコよく
着こなせるセットアップ。ジップブルゾンをウエストINしたワンピース見えのスタイリングも新鮮。

LOOK 4

着映えしづらい季節に心強い
薄手のロングジレを主役に

KEI Shirahata

女性らしいやわらかシルエットを描くロングジレに
迎えたのは、細長シルエットのコンビネゾン。
シャープなIラインでスタイルアップをねらいます。

“風”をキーワードとした今コレクションにおいて、このロングジレもアイコニックな存在に。
風が抜けるしなやかな素材でジレの堅い印象を覆し、動くたびに女性らしいやわらかなシルエットを実現。

LOOK 5

光の中でドラマティックに
映えるシアープリーツで、
肌を美しく透過

KEI Shirahata

素材の透け感を生かしたワントーンスタイル。
甘くなりすぎないようウエストにベルトで
アクセントを加えて、ふんわりシルエットを
引き締め、凛とした印象に。

マニッシュな顔立ちのシャツは、麻らしい風合いがありながらも、細い糸使いで女性らしい繊細さと艶っぽさが
演出できるラミー素材。ドレッシーなスカートに合わせ、ワントーンでも圧倒的な存在感を。

LOOK 6

きちんと見えする
素材感で
叶える、
美しいベーシック

KEI Shirahata

折り紙のようなシルエットで袖周りに
ニュアンスを添えるトップス。
その女性らしさで、
ドローストリングの
リラックスパンツもきれいめに着地。

適度なハリ感で美しいシルエットを構築するフルイドバックサテンシリーズ。
気負わずパサっと着られるポンチョマインドを丸みのあるデザインに落とし込み、フェミニンでありながらモードな表情に。

LOOK 7

軽やかな素材ゆえの
シャツ
レイヤードで
表情に奥行きを
増したストライプ

KEI Shirahata

大人のデニムスタイルは直球より変化球で!
同じストライプシャツを重ねるだけで
グッとオシャレ度がアップ。

ストライプ模様をプリントではなく織りで表現した、大人っぽさが魅力の軽やかシャツ。
背中に入ったデザインタックが作る“なびく”シルエットは、さらに女性的な美しさを後押し。

Special Interview

自信を持って
着こなす。
トレンドよりも
大切なこと。

mayumi sada

  • 年齢を重ねて感じる、
    ファッションの変化はありますか?
    私は歳を重ねるごとに似合う服が多くなってきたかなと感じています。たとえばバッグでも靴でも、若い頃には似合わなかった色が新鮮に見せてくれたり、上質なものもようやく見合うようになってきて。
    ファッションも経験値を重ねていくと、自分の好きなものや似合わないものが明確になるぶん選択肢が減ってしまうという声も聞きますが、私はその逆で。
    それは、好きなときに好きなものを着ていた若い頃と違い、TPOに応じてコーディネートを考えることでチャレンジする幅が広がってきたからです。
    10代後半〜20代の頃は「○○のTシャツだから、××のパンツだから」という視点で洋服を選んでいましたが、いつからか場所、シチュエーション、そのときの温度感や空気感など、そういうことを一番に考えて選ぶように。
    子どもたちの学校イベント、親戚の集まり、友達とのお出かけ……、ライフスタイルを通して与えられた課題のおかげで、気づけば“着こなせるもの”が多くなっていました。
    あ。課題といっても難しく考えるのではなく、たとえば「素敵な絵画を観に行くとき、こんな格好をして美術館に行きたいな♡」など、その空間にいる自分を想像しながら半分コスプレ感覚で“考えること”を“楽しみ”に変換してきた感じです。
  • そんな中で、最近の課題は何かありますか?
    そうですね原点回帰といいますか、ここに来て改めて“普段使いするもの”を見直しています。
    若いときには何も考えず着られたストリートブランドのTシャツやパーカー、そして古着など、カジュアルなものこそ気をつけないと全体的にくすんで見えたり、ダラしなく見えてしまって……。
    歳を重ねてからはそんなふうに見え方が変わってきているので、ヘアやメイクとのバランス、小物との合わせ方など、目下、研究中であります。難しくなったのなら、いっそ手放してしまってもいいのでは?と思われるかもしれませんが、スウェットも、古着Tも好きだから、やっぱり着たい♡ そう思うと「ちょっと頑張ろうかな」と思うんです。諦めが悪いという説もありますが、いたって前向きです(笑)。
  • トレンドなどファッションで意識していることや、
    洋服を着るうえで、大切にしていることは?
    仕事上いろんな服を着させていただく機会が多いので、昔から何かトレンドを強く意識したことはあまりなく、自然と自分のアンテナに引っかかったもの、単純に心惹かれたものを取り入れています。
    それが何なのか?追求していくと“テンションを上げてくれるもの”ということになるのですが、近頃、気になっているのはベージュ!メイクやスタイリングなど、自分に似合う着地点を探っていく作業はとても楽しくて。
    ただその一方で、ハダカに近いベージュは着る人をそのまま映し出す色でもあるので、自己管理がちゃんとなされていないと着こなせない色でもあります。だから「あの服を着るためにジムに行って頑張ろう」と、自分で自分を鼓舞したり。
    どんな服も自信を持って着ている人は、素敵。「似合ってないんじゃないかしら?」「ちょっと派手すぎたかしら?」そんなふうに自信のなさが少しでも出てしまうと、やっぱり馴染んで見えないもの。だから、自信を持って着こなすためにも自分なりに努力をして、ちゃんと準備をしておきたい。
    トレンド云々ではなく、自信を持って着こなす。これが一番大切なことかな、と思います。
  • この春夏、ファッションで取り入れてみたいもの、
    気になっているものはありますか?
    この春夏ということではないんですが、もうずっと自分の中にある理想像として憧れているのが、コンサバティブなカッコいい女性。いつかは絶対ここに近づきたいな、と思っています。
    お年を召した方がスカーフを首に巻きジャケットを着て、その上からベルトできゅっとウエストをマーク。そんなふうにクラシックでありながらモダンで、エレガントさとクールさを持ち合わせた女性になりたい。
    そうあるためにも、シャンと背筋を伸ばして、自分に誇れる生き方をして、素敵に歳を重ねていきたいです。
  • 40代、そしてこれから50代を迎える同世代の方へ、
    メッセージをお願いいたします。
    子育てにおいては娘や息子の思春期に当たったり、キャリアでいえば次の世代の方の指導や重要事項の管理など、自分だけのことじゃなく、色々と大変な環境の中でネクストステージを迎えていく年代だと思うんです。
    私自身そうなのですが、日々に追われ、気づけばあっという間に時間が過ぎていってしまう。ただ、そういう中でも自分らしくいられる何かを見つけ、どんな小さなことでも興味や冒険心を持つことはすごく大切なことだと思うんです。
    いつもと違う何かに挑戦するということは、ポジティブなエネルギーを生んでくれるから。
    実際、私の周りの60代のお友達もまだまだ新しいことを吸収しキラキラしていて、大いに刺激を受けています。
    自分の知らなかったことから何かを得るということは、脳も心も活性化されるのです。
    ファッションでいえば、新しいアイテムや色を取り入れてみる。そんないつもと違う何かに挑戦して、共に毎日を色鮮やかにしていきましょう♡

Profile

  • 佐田 真由美

    mayumi sada

    3歳からモデルを始め、10代の頃からファッション誌を中心にモデルとして活動。その後は、女優、歌手としても活躍し、同世代の女性から圧倒的な支持を受け、憧れの存在であり続けている。自身のジュエリーブランド「Enasoluna」では、クリエイティブな才能を活かし、ディレクターとしてブランドに関する全てを手がけている。他、アパレル企業とのコラボレーション、広告ビジュアルのクリエイティブディレクターを務めるなど幅広く活動中。二児の母。

  • 白幡 啓

    kei shirahata

    1996年にスタイリストとしてデビュー。ファッション誌、広告、ブランドのキャンペーンを中心に数多くのスタイリングを手がける。2016年からはブランド『styling/』のディレクションを務めるほか、近年はビューティーからファッションまで多様なブランドの要請を受け、コーディネート提案やコラボレーション、YouTube出演など多岐に渡る発信を行っている。