SCROLL
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流行を追って着飾るよりも、自分らしさにプライオリティが置かれるようになった今。私たちのクローゼットに本当に必要なものはなんだろう。生誕25周年を迎えたICBが「BACK TO BASICS」をテーマに、スタイリストの仙波レナさんとコラボレーション。ブランドアイコンをモダンに表現した7つのスペシャルピースを、仙波さん本人が着こなす。
「ブランドを象徴するジャケットを軸に、セットアップでも単品でも穿けるパンツ、インにも合わせやすいシャツ、ニットやカットソー、気分が高揚するワンピースやトレンチコートまで。 どれもベーシックと呼ぶに相応しいアイテムですが、身に纏ったときのシルエットの美しさを大切に、シンプルな中にも気の利いたディテールをプラスしています。これらのアイテムが長く愛せるものとなり、自分らしいスタイルを見つける手助けになれたら嬉しいです」
「メンズライクだけど、コンパクトなサイズ感にこだわったジャケットは、ウエストの絞りや胸の膨らみを抑えたボックスシルエットが魅力。着丈やラペルの大きさも合わせやすい絶妙なバランスで、フラップやボタンにも粋なあしらいが。私自身クローゼットに残しておきたい細部まで丁寧に作られた服を目指しました。ジャケットと同素材のパンツは、あらゆる着こなしを受け止めるテーパードシルエット。シャツをインしても腰まわりがもたつかず、ヒップは小さく見えるパターンを追求し、美脚まで見込める一本です」
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「シャツはインナーとしても一枚でも映えるサイズ感がポイント。メンズのシャツをベースに、女性のラインにしなやかに沿うよう、裾と肩周りは手縫いで繊細な仕上げに。2つの異素材をふんだんに織り込んだ、シンプルすぎないドレスシャツとして、品よく仕立ててもらいました」
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「私がICBのTシャツを更新するなら、ヘンリーネックのカットソーに。ジャケットの下に着てもボタンを締めればシャツのように見えるし、今の時代ならこのくらいの抜け感もちょうどいい。メンズのインナーウェアから着想を得たこのアイテムは、アームホールにマチをつけたゆとりあるデザインに。洗っていくうちに布帛部分と全体のカットソー部分に、コントラストがつく経年変化も楽しい」
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「バリエーション豊富なニットこそ、私はベーシックなものを選びます。このニットは、インでもアウトでもすっきりまとまる丈感がポイント。首をきれいに見せたいから襟はちょっと詰まっている感じにしましたが、窮屈には見えないように太めのリブでバランスを取りました。流行のオーバーサイズでも素敵ですが、フィットしすぎないシルエットでずっと大切に着られる一枚です」
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肉厚で、少しスポーティに見える素材が要のワンピース。タイトではないけれど女性らしいフィット感はある、そんな構築的なフォルムにしたくて、このモダンな素材を選びました。フルレングスではないロングワンピースにしたかったのもあり、スタイルがよく見える丈感にもこだわりました。長めの袖丈やポケット位置を斜めにして、目線が縦に流れる工夫も」
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「こだわりは、ずばりこの色。日本人の肌にはいわゆるキャメルよりも、赤みがかったベージュが馴染みます。分量たっぷりのものが主流になっているなかで、原点回帰した今に相応しいモダンでかっこいいものを作りたかったので、ハイウエストでベルトをきゅっと結ぶことでシルエットが完成する、ドレストレンチ的な着こなしを楽しめるものにしました」
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仙波レナ
一般企業の会社員を経てスタイリスト地曳いく子のアシスタントに。独立後は『VOGUE』などのファッション誌をはじめ、CM、広告、セレブリティのパーソナルスタイリングなど幅広く活躍。エッジの効いたモードなスタイリングにファンが多い。
Instagram:@rena_semba
Editorial Director:TAEKO HIGASHIHARA
Photographer:YOSHIYUKI NAGATOMO
Hair&Make-up:NORITAKA NODA
Writer/Text:AYAKO TAKAHASHI