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テーラリングがモノを言う。 ICBの美しいジャケットの話 テーラリングがモノを言う。 ICBの美しいジャケットの話

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OUR STORY

テーラリングがモノを言う
ICBの美しいジャケットの話

RELEASE.2021.03.10

タイムレスに愛せる本格的なテーラリングスーツから、オンオフの垣根なくボーダレスに楽しめるもの、さらには、気分を高揚させてくれるようなエモーショナルな一着まで。ICBのジャケットがいつの時代にも多くの働く女性に支持されている理由を、ブランドの歴史とともに探る。

ジェンダーレスなイメージのモデルをビジュアルに起用
右上:1996年春夏ルックブックより、モデルはクリスティン・マクメナミー
左下:1996年秋冬ルックブックより、モデルはミラ・ジョボヴィッジ

ICBの過去のシーズンビジュアルより
一番左:1995年ブランドデビュー当時のビルボード広告、ニューヨークのマンハッタンにて
そして順に1998年春夏、同年秋冬、2017年春夏

ニューヨーク発の日本ブランドとしてデビュー

ICBは日本のブランドでありながら、そのネーミングにも由来する「International Concept Brand」として、1995年にニューヨークで誕生した。世界視点で自分自身や物事を見つめるキャリア女性をターゲットに、国際間を行き来するブランドを目指し、世界各地の作り手による“Made in World”な商品を世界同時に展開。イメージしたのは大都会を颯爽と歩き、生き生きと働くニューヨークのキャリア女性だ。

キャリアブランドとしてだけでなく、高いファッション性を打ち出すべくICBは、初代クリエイティブディレクターにマイケル・コースを迎える。その後も、ヴィクター&ロルフといった名だたるデザイナーがディレクションを手がけ、2011年には新進気鋭デザイナーのプラバル・グルンを起用して、「ICB NY EXCLUSIVE COLLECTION」を発表、NYコレクションにも参加している。

いつの時代にも支持されてきた
タイムレスピース「Bahariye」

ブランドの歴史とともに生み出されてきた、数々のジャケット。毎シーズンビジュアルを展開する中でも、時代の空気をまとったジャケットスタイルは、常にブランドの指針となる女性像を表現している。中でも2009年に誕生した「Bahariye」こそ、ICBの“THE”と呼ぶに相応しい定番ジャケット。トルコ有数の生地メーカーであるバハリエ社のインポート素材で仕立てられた完璧なまでに美しいシルエットは、新色を追加したり、ディティールを更新したりしながらも、ロングセラーとして君臨し続けている。

ビジネスシーンにおいて頼れる相棒であったジャケットに、新たな風が吹き始めたのは2019年春。ジャケットのセットアップがトレンドにランクインし、シングルもダブルもテーラードもノーカラーも、幅広く登場した。中でもきちんとした見た目を保ちながら、柔らかく快適な着心地で人気を得たツイルジャージージャケットは、新時代におけるジャケットの原点ともいえる。エフォートレスな時代のムードが漂う中、ICBのジャケットも変革のときを迎えていく。

「フリーアーム」が叶える
“今”に寄り添う快適な着心地

ジャケットがICBのアイコンとしてある以上、働く女性に自信をもたらす一着でなければならない。きちんとした印象はキープしつつも、カジュアルな場にもフィットするシーンレスなジャケットを。そう考えたとき、オンワード樫山がもともと紳士服からスタートしたアパレルメーカーであり、社内に本格的なテーラリング技術を知っているメンズのパタンナーがいるのは大きい。

なかでも、オンワード樫山の特許技術である「フリーアーム」は、ICBが提案する新ジャケットの機能性に大きく貢献する。独自のパターンを採用したジャケットは美しい立ち姿はそのままに、身頃と袖を一体化することによってマチが生まれ、腕の可動域を広げ、さらに袖下の縫い目をなくし、着用時の圧迫感を解消。袖から続く身頃の一部がバイヤスになることで、伸度と柔らかさも加わる。リモートワークから休日のお出かけまで、ジャケットを着る機会が増えた今だからこそ、あらゆるシーンに対応する快適な着心地を。そんな想いが込められている。

オン・オフを行き来できる
ジャケットもボーダレスの時代に

見た目に美しく見せることはもちろん、機能性にも優れたジャケット。それは、ICBがブランドデビュー当時から、こだわりを持って手がけてきた特別なアイテム。今シーズンは、働き方や価値観が変化しつつあるなかで、オン・オフを自由に行き来できるようなジャケットがバリエーション豊富に揃っている。

フリーアーム構造を採用したダブルのジャケットは、普段のカジュアルな着こなしにも新鮮さをもたらすデザイン。スタイリストの仙波レナさんとコラボレーションしたジャケットは、2021年春夏のテーマ「BACK TO BASICS」を体現した一着。着るたびに気分が高揚する洗練されたシルエットで、細部にまで美しさを追求したこだわりの逸品だ。ダブルブレストが主流な中で、シングルブレストが復権しそうな兆しも。落ち感のある素材でゆったりとしたシルエットのシングルジャケットなら、ダブル感覚でバサッと羽織れる。カラーバリエーションも豊富で、よりファッションとしてのジャケットを楽しめるように。自分らしさをまとえるジャケットが欲しい。心にあるその思いを叶える一着が、ICBにはいつの時代も必ずある。

Editorial Director:TAEKO HIGASHIHARA

Photographer:SHINOBU ONODA (SANJYU)

Writer/Text:AYAKO TAKAHASHI

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