INTERVIEW




“入ってみたい”をつくる。
マネキンが纏うジャケットから、
ICBの世界は始まる。
NAOKO KORIYAMAVisual Merchandiser
郡山直子VMD
ブランド立ち上げ当初と比べて
VMDの役割はどのように変化しましたか?
デジタルの進化により、VMDの内容をすぐに全世界への配信が可能になったことが一番の変化かと思います。昔は店頭の写真を貼りつけした資料をカラーコピーして、郵送で店頭に内容を伝えていたため資料が届いた時には次の商品が入荷している状態でした。そのため、事前にイラストを使い陳列イメージを伝えていましたが、内容が変更になることも多かったです。
現在は、入荷したと同時に配信が可能になり、リアルタイムで情報が共有できるようになりました。前週の売上を踏まえ打ち出し内容の変更などの情報もすぐに店頭へ伝達できるようになったことは大きな変化です。
私がVMDを始めたころは、入荷した順に商品を店頭に並べているお店もあり、驚いたことを覚えています。研修会や毎週のWEEKLYを通してVMDの大切さが浸透したことで、スタイリストの店頭作りのスキルも上がってきました。今ではどこの店舗へ行ってもブランドを意識したVMDができるようになりました。
ディスプレイづくりで心がけていること、
大切にしていることはありますか?
お客様にICBに入店いただけるようファーストインプレッションを大切にしています。マネキンのスタイリングの着こなしやラック陳列の商品の組み合わせ、色の並びの順番などその時の気候やトレンド感を取り入れながら商品が魅力的に見えて、お客様の目に止まる店頭を作るようにしています。
『商品が見やすい選びやすい=接客がしやすい』店頭にするため、店長の声を聞いて一緒に店頭をクリニックするようにしています。店舗によって売れ筋に違いがあるので、店舗の動向や在庫状況を共有し情報を取り入れながら、ブランドらしい店頭を作っています。
思い出深い演出
(特別なウィンドウや周年企画)があれば
教えてください。
2009年にピンクパンサーとコラボレーションした時に、店頭入口から店内ラックまでの導線にピンクパンサーの足跡を床に貼って演出したのは思い出に残っています。ピンク色の足跡が遊び心があり、スタイリストも楽しんで貼ってくれたことを覚えています。
WHITEICBの路面店が丸の内にOPENした時は、白い木製パレット200台を使い店頭を作りました。パレットを高く積み上げて側面に『GeoffMcFetridgeのアート』を配置しました。真っ白な空間にGeoffアートとWHITEICBの商品が映える店舗が作れました。
2010年上海久光百貨店特設会場にて『Millaコラボ』のファッションショーイベントがあり、会場の設営準備に行かせていただきました。たくさんのお客様にご来場いただき司会に女優さんを起用したこともあり、雑誌社やメディアの方も多くブランドが拡散できたイベントになりました。
2011年 NY雑貨を販売するにあたり、ディスプレイの勉強をしにNYへ行かせていただききました。大きなウィンドウディスプレイや演出を沢山みることができました!その時撮影した写真は、今でも大切な財産となっています。
伊勢丹新宿ではアートフレームを使い、ディスプレイさせていただいたことも思い出です。毎回商品テーマをフレーム内にどう表現するか考えるのが大変でしたが、できあがった時はとても達成感がありました。
ブランドの世界観を視覚的に伝える上で、
何を意識していますか?
ICBと言えば『ジャケット』ですので、マネキン1体はジャケットを必ず着せ付けするようにしています。キャリアのお客様がいつ来店されても、欲しいジャケットがみつかるよう心がけています。また、スタイリングで心がけていることは、シャープでカッコイイ印象にすること!スカートアイテムや柔らかなシルエットの商品には、辛口アイテムをプラスしてトータルでクールな印象になるようにしています。
店頭全体感では、カラー配置を大切にしています。ICBはモノトーンカラーがベースになっていますがアクセントになるカラーをまとめるように配置することによって、シンプルでありながらインパクトのある世界感がお客様に伝わるように意識しています。ブランドディレクターのイメージをお客様にお届けできるように、店頭スタイリストと意見交換しながら形にしていく作業は本当に楽しいです!今後も、ブランドの良さを視覚的に伝えるお手伝いができたら嬉しいです。