【Ultrafabricsグループ/東京都八王子市】
生産過程のロス素材からできたヴィーガンレザーのアップサイクルバック
【Produced by KAJIHARA DESIGN STUDIO】
CRAHUGディレクター梶原加奈子コメント:
近年、SDGsの流れもあり、合成皮革はエコレザー、ヴィーガンレザーとして注目されています。私も合成皮革の様々なクオリティに触れてきました。その中でも、Ultrafabricsで作られた、世界の高級車のカーシートに採用されているという合成皮革が貼られた椅子に初めて座ったとき、今まで感じたことのない心地よさに感激し日本の技術力の凄さを実感しました。まるで全身がフワリと包まれるような繊細で優しい弾力感が新しい質感だと思いました。高級車のシート規格には、大変色に厳しい基準があります。最高級を求められるからこそ、少しでも色が合わないとお客様から却下される素材となり、全く新品でも廃棄の検討をしなければなりません。とても残念な生産ロスが起こります。
そこでUltrafabricsと私は話し合い、ロス素材をアップサイクル製品として生まれ変わらせるプロジェクトを立ち上げました。日本ではほとんど商品として流通されていない最高級合成皮革を使用し、バックやクッションなど触感を楽しんで頂ける製品にして紹介していきたいと思います。
<デザイン>・Ultrafabricsの素材を使用
・軽量(240g)
・2way(ショルダー&ハンドバッグ)
・巾着型のギャザーバック
・紐の長さを簡単に調整可能
・お手入れ簡単(アルコール除菌OK)
・アップサイクル製品―
軽量で真っさらな新品の素材。だけど廃棄になる可能性がある素材。
そんな存在に愛情をこめて、オリジナル刺繍を施した巾着型バッグを作りました。この素材は柔らかな弾力性が特徴のため、丸みを帯びたシルエットが優しく馴染みます。
紐もUltrafabricsのアップサイクル素材で作られており、大変しなやかで柔らかい触感が特徴です。肩掛けや斜め掛け、短くしてハンドバックなど、用途に合わせて調整する事ができます。
長財布や携帯、タンブラーなど、お出かけに必要なものがしっかり収納できる大きさです。巾着の口を開くと、少し高さのある物も収納できます。内ポケットや、切り替えが入った立体感あるマチがたっぷりあるため、見た目より容量が入ります。
弾力性があるため縫製が簡単でない素材ですが、日本の縫製工場で一つ一つ丁寧に生産されています。
バッグの中心を彩る高級感のあるオリジナル刺繍は、群馬県桐生市で「サガラ刺繍」と「平刺繍」いう技法を組み合わせて作られています。サガラ刺繍とは、パイル状に糸が刺繍されたボリューム感のある刺繍です。糸の素材感がふんわりとするので、独特の風合いと華やかさが表現できます。「平刺繍」は、最も細やかな表現ができる刺繍です。二つの技法を合わせる事で、刺繍部分に華やかな立体感が生まれました。
三色の刺繍糸を組み合わせた配色は、アップサイクル素材が美しく見えるカラーバランスにこだわっています。
バッグ内側に付けられた、高級感ある「REDOW」のエンボスネームや、裏地の配色、パイピングコードなど、細部にもこだわりが詰まっています。
Ultrafabrics素材の素材の特性として、お手入れも難しくありません。刺繍部分以外は、かたく絞ったやわらかい布での水拭きや、消毒用アルコール薄め液での拭き掃除が可能です。
<カラー>c/#202 (オフホワイト) →上品な優しいオフホワイトをベースに、柔らかなグレイッシュトーンの刺繍を合わせました。
c/#234 (キャメル) →高級感のあるキャメルをベースに、ネイビーの刺繍で全体を引き締めています。
c/#205 (ブラック) →様々なコーディネートに合わせやすい定番のブラックに、グリーンとパープルをアクセントとした刺繍を合わせました。
<Ultrafabricから生まれた『REDOW』>Ultrafabricsはかつての合成皮革をルーツとするサステナブルな新素材を日本で開発・製造し、アメリカや欧州に向けて販売しています。高級車や高級家具、高級クルーザー、航空機のファーストクラス向けに作られている素材なので一般的な合皮よりも耐久性があり、長年使っても劣化せず、しなやかで柔らかく弾力性があり軽いです。Ultrafabricsは持続可能な社会の実現に向けた貢献を経営理念としています。生産過程で生じるロス素材を見直し、アップサイクルブランド『REDOW』リドウが誕生しました。「再び工夫することで未来が開く」という想いが込められています。バッグの本体と紐は全て、ロス素材をアップサイクルして使用しています。また、刺繍に使用している糸は村田刺繍所の残糸を使用、裏地もシャツ地メーカー様の残反を使用しています。
『REDOW』の収益は「緑の募金」を通じ、森林整備や未来の担い手である子供達への森林環境教育に活かしていきます。