“今”を感じる空気感を身に纏って、
自慢の友達が
颯爽と待ち合わせ場所にやってくる。
会うたびに新鮮な印象で、
知ってか知らずか
私のおしゃれ心を
揺さぶってくる彼女。
素材、シルエット、色の組み合わせ、
そして内側から自然とあふれる品。
彼女の中に潜むこだわりを、
さりげなく観察するのが私の悪い癖だ。
彼女は、いつも理想的な大人のカジュアルを体現する。フーディーに丸みのあるオーバーサイズのリバーコート。ふくらみのあるソフトな風合いが伝わってくる。
オーバーサイズのフーディーアウターは、ハリを感じるけど、上質で柔らかそう。ボタンレスでカーデライクにも着こなせるし、最近気になると言っていたお尻回りもカバーしている。さすが、賢い。
定番服をどこで買うのかという問いに、当然のようにサステナブルの話が出てくる。適度な肉感のある裏毛スウェットを彼女は称えるけど、私はシャツで白と白をレイヤードしているのも見逃さない。
素材で印象が変わることを彼女から学んだ。自然な光沢のある柔らかそうなモヘヤのカーディガンを羽織った彼女は、いつにもまして優しげな雰囲気。
肩肘を張らない彼女には、旬なマウンテンパーカーもよく似合う。Aラインのフォルムは、カジュアルな抜け感作りが苦手な自分にも挑戦できそう。
カフェに入るでもなく、コーヒーを買って公園でひと休み。ビックシルエットでふわふわとしたボアアウターは、シックなモノトーンでもやっぱり可愛い。
彼女の運命の一本と思わせるほどに、すらりと伸びる脚にスキニーがお似合い。心地よさそうな薄手のベルベット素材が、この一本を選んだ理由なのかもしれない。
バンドカラー、オーバーサイズ、大きなポケット。少し袖をまくったり、胸元のボタンを外したり、そのひと手間にファッションへの愛を垣間見る。