自分のペースで愉しむ、革のお手入れ。
革のバッグは、買ったその瞬間だけでなく、その後の“育ててゆく”愉しみがあります。
育て方はひとそれぞれ。
お手入れも、自分のペースで。たまにでも大丈夫。神経質になったり、難しく考える必要はありません。お肌のケアと同じで、乾燥が気になってきたら、保湿する。たったそれだけです。
革と共に過ごし、育てる時間を愉しんでみてください。
レザーケアキットを使った、基本のお手入れ方法をご紹介します。気が向いたときに、ささっと。誰でも簡単に行えます。
※革の種類や加工の仕方によってお手入れ方法が少し異なる場合があります。シリーズごとの注意点については、後半でご紹介していますので、合わせてご参考ください。
使い始めてすぐは、基本的にお手入れは必要ありません。革の自然な変化をお愉しみください。
ただし、水染みや汚れから守るために、使い始めに防水スプレーのご使用をおすすめします。
防水効果は次第に弱まるので、雨の多い時期は週に1回など、こまめにケアしていただくと安心です。
使い始めてすぐは、基本的にお手入れは必要ありません。革の自然な変化をお愉しみください。
ただし、水染みや汚れから守るために、使い始めに防水スプレーのご使用をおすすめします。
防水効果は次第に弱まるので、雨の多い時期は週に1回など、こまめにケアしていただくと安心です。
防水スプレーを使う前に、布で表面を乾拭きして、ほこりや汚れを落としておきます。
バッグを拭く布は、やわらかい綿素材がベスト。着古したTシャツなどを活用しても。
スプレーをよく振り、バッグから30~40cm離れたところから吹きかけます。霧の中をくぐらせるようなイメージでかかる場所が偏らないようまんべんなく。その後、30分以上置いて、定着させてから使用しましょう。
※スプレーは風通しのよい屋外で行ってください。室内で行う場合は、玄関先やベランダなど、換気を充分に行える場所をおすすめします。
しばらく使っていると、ハンドルを手にした時やバッグの表面に触れたときに「乾燥しているかも」と感じることがあります。その違和感が、クリームで革をケアするサイン。
乾燥して角が白っぽくなったバッグ。使っていくうちに革の変化に自然と気付くように。
gentenのクリームは、「デリケートクリーム(写真左/透明のラベル)」と「コンディショニングクリーム(写真右/茶色のラベル)」の2種類。
■デリケートクリーム
<使用時期>
バッグや財布の使い始め~使用中
<使用目的と効果>
潤いを与えることにより革は長持ちします。デリケートクリームで継続してケアすることで、革の表面が常に潤います。防カビ剤を配合しているのでカビ予防にも。
<使用後の表面の変化>
本来のツヤ革の風合いを損ないません。
■コンディショニングクリーム(油分が多いクリーム)
<使用時期>
バッグや財布を使い込んで、かさつきや色褪せが気になったら
<使用目的と効果>
ケアをしないで使い込んでいくと革が油分不足になり、かさつきや色褪せが生じ、柔軟性もなくなります。コンディショニングクリームでケアすることで、保湿に優れたホホバオイル※が浸透しツヤが出ます。防カビ剤を配合しているのでカビ予防にも。
※ホホバオイル・・・メキシコやアメリカの砂漠地帯に生える木の種子から取れる自然由来の油分。
<使用後の表面の変化>
革本来のツヤ感が出てきます。
使い方はどちらのクリームも同じです。
まず、お手入れをしやすいように、バッグの中身をすべて出します。
クリームを塗る前に、全体を乾拭きし、金具や縫い目など、ほこりがたまりやすい部分は軽くブラッシング。
続いて、布にクリームをとり、染み込むまで馴染ませます。クリームをバッグに直接付けるのは、シミになるので、やめましょう。
爪が革に触れないように布を持ち、クリームを塗っていきます。
乾燥しやすい底面の角の部分から、全体へ。円を描くように。
キズがついてしまった時も、浅いキズであれば、同じようにクリームを塗って馴染ませると目立たなくなります。
しばらくバッグをお休みさせたいなというときに。正しい保管の仕方をご紹介します。
まず、バッグをしまう前に、お手入れを行い、十分に自然乾燥させておきましょう。
型崩れを防ぐために、中に丸めた紙を入れます。新聞紙を使う時は、インクがバッグの内装に移るのを防ぐために、外側を無地の紙で包んで。
ほこりが入らないよう、持ち手部分まで布袋に入れて保管します。湿気がこもってしまうビニール袋は禁物。お買い上げの際にお付けする布袋をご活用ください。
乾燥剤や防虫剤を入れる場合、成分によっては革が反応して変色してしまうことがあります。革製品に対応しているものを選びましょう。
革のバッグは、湿気が苦手です。保管場所は直射日光が当たらず、できるだけ風通しの良いところや湿度の低いところに。クローゼットや押し入れに収納するときは、ときどき扉を開けて風を通しましょう。