vol.7【ジャージー素材】百貨店と路面店と古着屋と
会話のなかでぽろっと「名古屋出身なんですー」と言うと、「あんかけパスタっておいしいの?」とか「とんかつに味噌かけるんでしょ?」などと質問されて面倒な思い(笑)をしたことが何度かあります。ちなみに私の場合、「知りません」「かけません」。パスタはイタリアンなテンションでしか食べないし、とんかつにはソース一択。大学卒業までがっつり名古屋で過ごしたものの、だからこそ、“名物”なるものは縁遠かったような気がします。
ただ、あまり聞かれませんが、自分のことを「名古屋人だな〜」と感じるポイントがあります。それは、「百貨店が好き!」ということ。そう、メディアでそんなに取り上げられませんが、名古屋人みんなは百貨店がだ~いすき!なのです。
――――でもまあ、東京生活も長くなってきているので、百貨店以外の楽しさも覚えました。各街にある路面店、個人店、そして古着店。新しい街に降り立って、自分好みの小さなお店を見つけると、おお!とうれしくなりますし、寡黙な店主と仲良くなって近くのおいしいお店など教えてもらうのも楽しい。距離感が近く話せるのも非百貨店のいいところかもしれません。
ただ、問題がひとつ。百貨店も路面店、個人店、古着屋も同日に行ける服って難しくないですか?ってこと。
.....続きは本編にて!
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【小林文さんprofile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして主婦の友社『GISELe』、講談社『mi-mollet』などで編集・執筆中。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。