gentenの定番素材ミネルヴァボックスと
デッドストックファブリックが出会い、
ヴィンテージバッグのような風情に。
genten25周年を記念してアップデートするトスカの新シリーズに先駆けて
革と生地を組み合わせた「トスカ スペリオーレ コンビ」が登場です。
■genten25th 記念アイテムについて
gentenが25周年を迎える今年は、「25周年記念アイテム」としてミネルヴァ素材を中心としたアイテムが毎月登場します。今回は、第8回のアイテムとして、革と生地を組み合わせた「トスカ スペリオーレ コンビ」を紹介します。
各月のアイテムについては「genten25周年記念サイト」をご覧いただけますと幸いです。
復刻を機に進化したトスカらしさ。 革と生地、2つの天然素材の組み合わせ
トスカは、gentenブランド創設の初期に人気を博した名シリーズ。定番ラインとして長く愛されてきました。
そのトスカのアイコンともいえるのが、バッグの基本機能の一つである尾錠です。細くしなやかながら、しっかりとした仕立て。口前にあしらうことでオーセンティックな佇まいに。
このトスカが、genten25周年となる今年、スタイルや収納を現在の利便性に合わせた仕様にアップデートしてトスカ スペリオーレとして復刻します。尾錠をクロージャ―としてあしらい、トラディショナルなスクエアフォルムと端正な職人技で仕立てています。
トスカ スペリオーレ コンビ(左から時計回りに
ノウチャ、
オンラインショップ限定のレンガ、
ダークキャメル)
8月に登場するオールレザーで仕立てたトスカ スペリオーレに先駆けて登場したのは、まるでヴィンテージバッグのような風情を漂わせるトスカ スペリオーレ コンビ。
gentenを代表する素材であるミネルヴァボックスと、オリジナルのジャカード生地を組み合わせました。
カラーは、ダークキャメル、ノウチャの2色で、オンラインショップ限定でレンガもご用意しています。いずれも1枚の生地の表・裏を使ったダブルフェイス仕様。仕立てる色によって柄の出方が異なります。そんな天然繊維ならではの「ゆらぎ」もお楽しみください。
側面にはミネルヴァボックスを贅沢に使用。端の始末は、コバ(革断面)を4枚積層した総切り目仕立て。型崩れを防ぐとともに、全体の印象をきりっと引き締めます。
しっかりと厚みを持たせてあっても固くなく、体あたりがやさしいところもポイント。
このコバ(革断面)の美しい仕立ては、革を知り尽くした職人の手仕事の結晶ともいえるもの。
厚みをそろえた革を貼りあわせ、ひとつひとつ「布糊」でしっかりと磨いてゆく。乾いていくと自然とコバが固くしまり、しっとりとしたツヤも加わって、バッグの品格を高めてくれます。
眠りから覚め、新たな価値を得た デッドストックファブリック
ボディにはgentenの頭文字である「g」をモチーフにした生地をあしらって。素材は、綿や麻などの天然素材だけで織り上げたジャカード生地です。
かつて作られたバッグに使われた、この2柄のジャガード織り。実は、10数年もの間、私たちが大切に保管していたデッドストックの素材です。
長い時を経て、その素材の存在感が深さを増してゆくのは、天然素材がもつエイジングが少しずつ進んでゆき、表情におだやかな「ゆらぎ」を与えてくれるから。
天然糸のありのままの「ゆらぎ」が豊かな表情を生む。
これほどのクオリティと厚みでジャカード生地を織るのは、現在では難しいことかもしれません。ふっくらとしたジャカード生地は、今では動かせる職人も減り、機材の調整・修理も手間がかかる昔ながらの旧式織機で、ゆったりと織られたもの。風合い良く、昨今の薄いジャカード織では出せないボリューム感が特徴です。
細部に宿る、丁寧な手仕事。
通常は、金具をそのまま使用することが多い尾錠。gentenでは以前から、その尾錠を共革で巻き、バッグの一体感を高めた仕様のモデルが多く存在します。
ちょっとした細工にも、手をかけて仕立てていく。そして、革の持つ魅力がひとつひとつ宿されてゆき、gentenならではの表情が完成されてゆきます。
金具を薄い革ではさんで、ヘラの先でまわりの革をのばしながら巻き込んでゆく。
金具を挟んだ先を、ゆっくりと正確にミシンをかけ、余分な縫い代を裁ち落とす。
些細な部分ですが、革で巻かれた一体感がバッグの端正な雰囲気を高めて、その持ち姿にも品格を添えてくれます。
使い勝手にも妥協なし。 幅広い汎用性と頼れる収納力
モデル身長177cm
トスカ スペリオーレ コンビは、トラディショナルな面持ちですが、きちんとスタイルはもちろん、デニムなどのカジュアルな装いにもすんなりとマッチ。汎用性が広いのが大きな魅力です。
バッグを膝に置いたときに身体からはみ出さない、ちょうどよいサイズ感。
内装は3室に分かれていてセンターにはファスナー付きの収納スペース。口前よりも低い位置に付けることで横からファスナーは見えず、外観がすっきりと品の良い仕上がりです。
長財布や500mlのペットボトル、折りたたみ傘などが横に入る収納力。
ファスナー付きの収納スペースは、側面の一部のみを縫い付けてあり底面は浮いた状態。左右に移動するゆとりがあるため、ファスナーポケットの袋部分を前後どちらかにずらすとお弁当箱などのような幅のある荷物でも入れることができます。
スマホ上部が出る深さで、指先でつまんで取りやすい。
背面のオープンポケットは、ティッシュやハンカチがさっと取り出しやすいつくりです。ちょっとスマホを縦に差し込んでおくのにも便利な深さ。
Dカンを片方の指先でつまんで軽く立ち上げながら、ナスカンを上から下へくわえ込ませると着脱しやすいです。
スマートな幅の着脱できるショルダーベルトが付いた2WAY仕様。
ショルダーベルトには、取り外しができるパッドを付けました。肩のくい込みを軽減するとともに、シーンやコーディネートに合わせて使い分けができます。
永く受け継がれてゆくもの。
そして、あらたな輝きを見出されてゆくもの。
なつかしくも、新しいその姿に、つくり手の熱と、技を込めて。
トスカ スペリオーレ コンビに、思いをのせて。
■トスカ スペリオーレ コンビのお手入れについて■
ジャカード生地部分は、使い初めにgentenの防水スプレーを使うと、雨だけでなく汚れをはじくことにもつながります。
革はミネルヴァボックスです。天然の脂をたっぷりと含んだミネルヴァボックスのお手入れは、やわらかい布で乾拭きするだけとシンプルです。使用する布は、繊維の凹凸が少なく目の細かい綿100%がおすすめ。着古したTシャツでも構いません。乾燥してきたと感じたらクリームで保湿をしてください。