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むやみに欲しがらない=“uncrave”な大人が
「これさえあればいいと思える服」とは?
アンクレイヴの春の新作から
モデルでフリーアナウンサーの久慈暁子さんが
“理想の自分”を投影できるセットアップをチョイス。
ファッションと暮らしの楽しみについて、
穏やかに語ってくださいました。

/ Akiko Kuji

1994年生まれ、岩手県出身。大学在学中に『non-no』モデルとして活動をスタート。卒業後はフジテレビアナウンサーとして活躍し、2022年退社。同年、プロバスケットボール選手の渡邊雄太さんと結婚して渡米し、2024年に帰国。

初夏へと気持ちが向くような季節感のあるシアー素材は、今年ぜひ挑戦したいと思っていたトレンド。ほどよい透け感のおかげで、甘すぎず、かっちりもしすぎないので、シーンレスに活躍してくれそう。また、セットアップなので、おしゃれがスピーディに決まるのもいいですね。このアイテムがあれば、私が目指したい“シンプルなのにカッコいい”装いも思いのままですね。


プロバスケットボール選手である夫が暮らすアメリカに渡ったのは、2022年のこと。
2年弱の間にニューヨークからフェニックス、メンフィスと3都市に暮らした久慈さん。日本に帰国して約1年、あらためて感じるのは、「友人とおしゃべりする時間」の貴さ。

久慈さん「向こうに行くまでは、当たり前すぎて気付かなかったのですが、人と会って話すのってこんなに楽しいことなんだ!と実感。女友だちと集まっては、東京のいろんな場所に出かけて、笑顔になれるときを過ごしています。
特にお気に入りのスポットは国立競技場の近くのカフェ。コーヒーがおいしくて、ペットフレンドリーで、まさに“都会の中のオアシス”という感じがするんです」

今の久慈さんにとっては、そういった心を解き放つ時間が欠かせないそう。

久慈さん「“自分らしさ”を模索中の私にとって、飾らないシンプルな自分で誰かと話せるのは、まさに私がありのままでいられる時間。また、それと同時に、本来の私を引き戻すという意味で、何かに没頭できる『自分だけの時間』を持つことも大事にしたいですね」

そんな久慈さんが今惹かれるのは、シンプルだけれど素材などに違いを感じさせる品格のあるファッション。

久慈さん「20代はピンクや花柄など、とにかく可愛いものが好きでした。ところが、30代に入ってからは、そのマインドは残しつつ、モノトーンやごくシンプルなデザインの服を手に取ることも増えましたね。最近、友人から『パステルより黒が似合うね』と言われたんです。やや童顔のせいか、黒やブラウンなどの引き締めカラーの方が、今の自分にはフィットするのかも。
今日のように、モノトーンだけどどこかに主張がある服で、大人っぽさをプラスしていきたいです」

久慈さん「今もっとも没頭できるのは、英語の学習。アメリカで買ってきた児童書を読み、日記も英語でつけています。その日どんなことがあって、どんな風に感じたのか、“感情”を英語で表現するのは、難しいけれどものすごく勉強になりますね。向こうで知り合った方と、今も毎週欠かさずオンラインで会話をしているんです。ときにはそこに、岩手で英語の教師をしている私の母が参加することも(笑)。時間も距離も越えてコミュニケーションできるのは英語があってこそ。楽しみながら学び続けたいです」

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Model : Akiko Kuji

Photo : Katsuya Nagata (aosora)

Hair&make-up:Rika Sagawa

Styling:Shizuka Yamazaki

Interview&text : Mizuho Kurita

Design : Emi Ureshino

Planning : BAILA (Shueisha)