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【MANTECOリバーコート】リサイクルウールの歴史とルーツ


23区冬のコートの素材として、近年取り入れ始めたのがMANTECO社のリサイクルウール。
1943年設立の約80年続く老舗メーカーで、創業当初よりリサイクルウールに関して取り組みを行っています。
今現在世界の名だたるトップブランドともビジネスを行っているMANTECO社の、リサイクルウールの歴史とルーツに迫ります。
◆MANTECO社のリサイクルウールのルーツ

1943年当初まだ戦時中ということもあり、十分に餌を与えることができず、羊を育てることができませんでした。
一方、異なるビジネスとして存在したのが、ブランケットなどをオークション形式で販売し、最高値で落札した人が買い、慈善活動に利用するビジネスモデルです。
当時のブランケットなどは高級な原料でできていたこともあり、ここに創業者はビジネスの着眼点を見出し、すでに出来上がった洋服やブランケットなどから新しい生地を作り出すリサイクルウールを作り出しました。こちらがMANTECOのルーツになります。

◆リサイクルウールの作成方法
MANTECOのリサイクルウールは、消費者が使用したあとのものを利用して生地を作っています。


まず、色、混率ごとに分ける工程があります。
ここが一番ポイントになる工程で、リサイクルウールにできないラベルやボタン、刺繍なども全て職人さんが手作業で取り除いています。


その後に、写真のように色分けした洋服をコンベアに流し、綿のような状態にしていきます。


ここから色を作成する工程になります。
MANTECOのリサイクルウールを作成する方法は大変ユニークで、まるで料理のように色を作成していきます。
色毎にレシピといって、1色を作るのにどの色を何%混ぜたら1色ができるといったものがあります。
MANTECOは一切染料を使用せず、また、ほぼ水も使用しません。
上記の写真がレシピをもとに計量器でどの色を何パーセントいれればいいのか計り、色を作成している工程です。


これが最終ミックスした後に綿の状態になったものになります。
この後色の最終確認を行い、問題なければこの原料をもとに通常通り、糸を作成し、生地を織りあげ、最終仕上げまで行います。
元々の色を使用しているため、CO2を発生させず、水も使用しないため、環境に配慮されたリサイクルウール素材になります。


◆「Pure」シリーズ
今回、23区が使用した素材はこの手法で作成した、リサイクルウールの超高級素材「Pure」というシリーズです。
「Pure」はリサイクルウール100%でできており、世界中でMANTECOでしか生産することができない素材です。
日本でも日に日にサスティナブルの重要性が強く言われており、今後も増していく中で、23区のMANTECOシリーズをきっかけにこの取り組みを知っていただければ嬉しいです。
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