こんにちは。「muuc」です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
muucにまつわる裏話などをご紹介する「muuc零れ話」。
今回は、前回の零れ話の続きです。
前回、お客様や取引先の皆さんから共通していただくご感想・ご質問に対してお答えしたのですが、だいぶ文章が長くなってしまったので、1つの重要なトピックについて今回に持ち越しました。
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就労支援B型事業所の方々との取り組みについて
私たちのブランドのうちAND WOOLでは、過去6~7年の間、就労支援B型事業所に通う方々とともに仕事をしています。特にお世話になっている静岡県の事業所【ライク】では、脳に障がいがある方が多く通われています。
もともとはAND WOOLを始めて2年ほど経った頃、地域の方々に手仕事を教えるところから始まり、そこで「一緒にできることがありそう」と感じて、公民館などでニット職人募集の説明会を開催するようになりました。ちなみに、その頃出会った方々については、もう私より編むのが上手になっています。
このような活動を続けるなか、静岡の就労支援事務所さんとの出会いがあり、具体的に協働によるニット制作が形になっていったという経緯があります。

様々な人に、手仕事を手伝っていただくことは、苦手な作業や初心者の方々の仕事ではB品が発生することもありますが、メーカーとしてものづくりに取り組むことに伴う、ごく当たり前のコストだと認識しています。
私たちは、ニットの見た目だけではなく、作り方・効率性・作業内容までトータルでデザインできるので、たとえ、障がいがある方々に対して適切な仕事をお願いすることができますし、かつ市場価値のある(=マーケットで需要のある)製品を生み出すことができます。
また、就労支援事業所や、障がい者の方々への工賃が低すぎることが一つの社会問題にもなっていますが、私たちは、障がいがあろうとなかろうと同じ工賃をお支払いすることで、結果的に、彼らが普段やっている他のお仕事よりも多くの対価をお支払いできていると思います。
その意味では、本来はmuucブランドでも彼らと一緒にお仕事がしたいのですが、服がコレクション毎(=半年に一度)切り替わるmuucについては、作業が複雑だし、納期も短いし、数量も限られているため、AND WOOLと比べると作業内容として不向きだなと感じています。
ただ、これまで同様これからもいろいろ挑戦していきたいですし、私が不定期で取り組んでいるアート活動における服づくりでは、一緒にお仕事できる可能性をより大きく感じてもいます。

もう1点、目下の課題として捉えているのは、年々、手仕事に慣れ生産効率が少しずつ上がってきた中で、可能生産数よりもオーダー数の方が少ないことです。
ニットは基本的には季節商品なので、秋~冬にかけて大量のオーダーが集中します。生産には一定の時間がかかるため、毎年このときに機会損失を生じさせてしまっています。
品質の高さをしっかりアピールして、余力がある春夏シーズンから生産していけるようにする必要がありますし、商品を購入してくださるお客様と紹介してくださるショップを増やしていくための、いっそうのアプローチが必要だと考えています。




以上、今回は私たちの就労支援B型事業所の方々との取り組みについてご紹介しました。
ブランドとしても村松個人としても、今後とも皆さんと一緒にいろいろなモノ作りに挑戦していき、お客様皆様にもご紹介していきたいと考えています。
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