エディターであり、スタイリストである大草直子さん責任編集の特別連載。最終回となる今回は、大草さんご自身が、ATONとの、そしてディレクター久﨑との出会いを綴り、ATONの3つのアイテムをチョイス。私物に合わせたコーディネートとともにお届けします。
Directed byNaoko Okusa
ITEM01
暖かな空気を重ねる。
幸福感と共に
ペルー原産のアルパカ。その中でも
最も希少価値が高いSURI種、
さらに繊維が細くて柔らかな幼年期の毛を使用。
もう、これだけで、このストールがもつ豊かさ、
尊さ、美しさがわかるはず。
プレシャスは素材を、
岐阜市羽島市にある機屋で織り上げ、
ブランケットのようなストールを作ったら。
外出先で肩から羽織る、寒い朝は、
ソファで身体を巻きつける。
車の中で重ねる。
そしてベッドにふわっと掛けてみる。
使い方は自在。
私たちの創造力と想像力、楽しむ力を存分に発揮できる。
COLOR | WARM WHITE / CHARCOAL GRAY / CAMEL / NAVY
SIZE | F
PRICE | ¥79,000+tax
ITEM02
作り手、着手。
みんながゆったりするニット
カシミヤよりも、繊維が細く柔らかな、
オーストラリアメリノウールを
ゆったりと編み上げ、ゆったりと着る
それが、このニットのストーリー。
肌当たりの優しさ、暖かな空気を滞留してくれるから、
着る人の気持ちもゆったりとしてくる不思議。
丸みのある、オーガニックなシルエットを作るため、
裾のリブや編み目を増やし。
けれど余計なギャザーが寄ることなく、
すっきり着られるのは、
身頃の編みの「針数」を減らしているから。
作る側も、ゆったりと時間をかけて愛を込めて。
COLOR | WARM WHITE / CAMEL / NAVY / BLACK
SIZE | 02 / 04 / 06
PRICE | ¥39,000+tax
ITEM03
長年の片思いが実った、
ベビーキャメルのローデンコート
ATONのキャメルは、深く甘く、そして幸せの色。
これは繊維を脱色し染色して実現したものではなく、
キャメル(ふたこぶラクダ)本来の色。
かつ、使用しているのは、生後半年までの、
子供のキャメルの毛を、注意深く集めたもので。
気の遠くなるような時間と愛情が重なった、
唯一無二の素材を、ローデンコート風にデザイン。
オーストリアの貴族が狩りをするときに使っていた、
と言われるローデンコート。
ただし、現代風にもちろんアップデート。
ATONが今を生きる私たちに通訳してくれた、
古きよきもの――そんなことをとっても、
やはりただ1枚のコート。
COLOR | WHITE CAMEL / CAMEL / BLACK
SIZE | 00 / 02 / 04 / 06
PRICE | ¥140,000+tax