エディターであり、スタイリストである大草直子さん責任編集の特別連載がスタート。大草さんの頭の中にある、 ATONを選び、ATON をまとう女性像を、撮り下ろしの写真と書き下ろしのエッセイに投影。全3回でお届けします。
Directed byNaoko Okusa


ITEM01
素材とシルエットで、
華やかで豊かな黒を着る
黒は無口で地味な色ではない。
素材とシルエットで、さまざまな顔をもち、
「色」をもつ。
このドレスに使用しているのは、
インドのスビンコットン。以上。
そう、コットン100%、
しかも少しカジュアルな鹿の子素材で、
クチュールドレスのような「輪郭」を表現。
例えば通常の3倍の生地を存分に使った、
その心地良い重さが、
このラグジュアリーな印象につながる。
ほのかに素肌の存在を伝える
繊細なシアー感を生かすために、
普段裏側に使う縫い代を、あえて表に。
「丁寧な仕事」に誇りをもつと同時に、
着手(きて)のストレスを可能な限り、
マイナスする。
この立体的なシルエットは、
切り替えの位置や方向を考えて考えた結果。
ITEM02
黒と合わせて「光」に。
身体に沿う、唯一無二の白
ATONがスタートした時、
とにかく力を入れたのがTシャツ。
「Tシャツのブランド」とたとえられることに
喜びを感じている、と
ブランドディレクターも言う。
インドのスビンコットンを、
旧式の紡績方法でオリジナルの糸を作り、
和歌山のニット工場で生産。
すべては、糸に、Tシャツにストレスをかけないため。
ノーストレスで仕上げられたTシャツは、
着る人にもその空気を伝える。
前後に差寸があって、広めの肩幅は、カジュアル、
少しドレスアップ、きちんと。
どんなイメージにも着こなせるから、
着心地だけではなく、スタイリングのストレスも
思いきりリリースできる。
そして、白は、美しい影をより際立たせる光。
洗濯を繰り返しても、
この光度の高さはほぼ失われない。
SUVIN 60/2 | CAP SLEEVE T-SHIRT
COLOR | WHITE / BLACK / PINK / NAVY / BURGUNDY
SIZE | 02 M
PRICE | ¥11,000+tax
ITEM03
ボーイッシュな色っぽさ。
着て身に着ける
白のTシャツと同じく、
できるだけ糸とTシャツそのものに
ストレスをかけないように、
大切に作られたタンクTシャツ。
肩から二の腕を包み込むような、そのナローなライン。
あえてステッチを外側に見せない仕様。
この細やかさが、凹凸がある女性のボディラインに、
自然と沿いながら、逆の要素、
ボーイッシュでドライな印象を作る。
女性の色気、そして少年のような
清潔感が手に入るTシャツ。
最後にスビンコットンの魅力を。
綿花を手摘みするため、繊維に傷がつかず、
かつ自然の油分が失われないため、
科学薬剤を使わなくとも、自然なテリが出る。
ブランドディレクターは、インドを何度も訪問。
「生地フェチ」ぶりを発揮して、完成した1枚。