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シグネチャーである"刺繍"へのこだわりとは?

毎シーズン人気を誇る、ブランドシグネチャーといえる刺繍アイテム。オリジナルの刺繍によって出来上がる1着には、デザイナーとパタンナーの粘り強いコミュニケーションが根底に。

「自由区」のシグネチャーである
刺繍アイテム。オリジナル刺繍だからこそ
愛と経験、熟練の技が詰まっている

01
大人な華やかさと身体を美しく見せる
デザインや着心地は「自由区」ならでは

デザイナー/橋本珠里
Q .「自由区」というブランドとは?


華やかな女性らしいものが得意なブランドだと思っています。 フェミニンというより大人っぽさを大事にした華やかさを心がけて作っています。デザイン、素材やシルエット、色などをテーマに合わせて考えるのですが、幅広いお客様に向けてお作りしているので、やはり身体の気になるところを綺麗にフォローできるということも同じくらい大事です。 隠したい二の腕、ウエストのもたつき感などのちょっと気になるところをデザインで上手にフォローし、「自由区」を着ることで身体が美しく見えるように心がけています。 
Q.  毎回旅をテーマにしている「自由区」、今シーズンはスリランカということですが、どう表現しましたか?


文化、伝統的な工芸、アーユルヴェーダなどのイメージから色々な発想を膨らませていきました。エスニック、オリエンタルな匂いのする土地なので、何か具体的に分かりやすいモチーフというより、エスニックなムードを感じる刺繍の柄を発想して出来上がりました。色々な情報を集めていた時に、ハンドクラフト的な刺繍が可愛いなと思い、モチーフのたたき台となるような資料を基に自由区のパターンに応じて柄を描き直して作りました。 オリエンタル、エスニックなムードを感じていただけるオリジナル刺繍に仕上がったと思っています。
Q. 展示会で予約完売したエンブロイダリーシリーズのブルゾンとは?

 1年前に総刺繍で作られたレースブラウスがとてもヒットしたんです。そのヒットを受けて、今年は何を作ろうかと考え、この表情があるブルゾン が完成しました。チュールに全面刺繍をしていて、透け感のある素材なので、春先頃から多少の防寒になり、真夏には冷房対策になります。

シンプルなトップスの上に1枚羽織っていただくだけで華やかになり、使い勝手もいいブルゾンだと思います。 展示会で初めてお披露目した時、すごくいい評価をいただき、初回分は予約でほぼ完売する勢いでオーダーをいただきました。元々はブラックとブラウンの2色展開だったのですが、そういったヒットの背景もあったので、より夏場にも着やすいような、ライトベージュ系カラーとサックスの 2色を今後追加する予定です。

全面をこの刺繍素材だけで作らず、同色の別布で繋ぎ合わせることでメリハリがつきスッキリ見え、ファスナーのゴールドが効いていて、バランスの良い一着となっています。ただ、繊細な素材なのであまりコンパクトに作ってしまうと着心地や耐久性に問題があるので、ゆとりをいつもよりも多めに作ってほしいとパタンナーにリクエストをしました。そのように作ると着膨れしやすいシルエットになりがちなので、肩周りや身頃のフォルムの出方、着丈のコンパクトさにこだわり、着膨れしないパターンをパタンナーに設計してもらいました。 

2
刺繍はオリジナル
だからこそデザインにしっくり馴染む

デザイナー/橋本珠里
Q.「自由区」のシグネチャーアイテムとは?


自由区では刺繍のアイテムがご好評いただいています。 刺繍には色々なテクニックがあり、糸が渡った刺繍らしい表情のものから、一見レースにしか見えないものまであります。
例えば、テープエンブロイダリーは糸で作るのではなく、生地を叩きつけて刺繍付けしていくテクニックで作っています。華やかな立体的モチーフが全面に叩きつけられているものも、刺繍によるもの。こういったバリエーションで様々な表情の刺繍をお客様にご提案しています。この夏に発売するのはこういった全面に華やかなモチーフが刺繍されている エンブロイダリーローンシリーズ。 ブラウス、スカート、ワンピースの3型で、それぞれ美しい刺繍が施されています。
Q .刺繍アイテムへのこだわりとは?


自由区の刺繍は、シーズンテーマに合わせて図案を描き起こすところから始め、 そのパターンに合わせてどんな風に刺繍の柄をのせるか考え、私がその柄を描いています。既存を使わずオリジナルであるということで、パターンごとに合わせた刺繍をバランスよく配置することが実現します。描き起こしたデザインをパタンナーに見せながら、大事にしている部分を伝えて、どの位置に刺繍の柄を持ってきたら一番美しくなるのか、そしてフォルムをどう綺麗に出すか、一緒に試行錯誤します。

例えばエンブロイダリーブロードは、袖のフォルムを一番大事にしたいと伝え、何度も話し合いました。色々なことを調整しながらサンプルを何枚も作り、量産に向かって整え、精度を上げていくという作り方をしています。こういった作り方ができるのは、パタンナーが社内にいるからこそ。そこが一番の強みだと思っています。パタンナーと密に連動を取りながら、デザイナーの頭の中にある理想像と照らし合わせ、どうやってそれを具現化していくかという密な打ち合わせが実現しています。刺繍は長年制作してきているので、ノウハウがあるというところも強みです。

3
立体的にしていくのが難しい刺繍こそ
パタンナーの仕事が重要に

パタンナー/乗川真希
Q.パタンナーの仕事とは?


デザイナーのアイデアを、実際に着られる服へと形にする仕事です。サンプル制作前の仮縫いからパターン設計、生産まで幅広く関わり、企画から商品がお客様の手に届くまで一貫して携わっています。まずデザイナーからデザイン画が出た段階で、デザイナーの理想の形を頭の中でイメージして型紙を起こします。そしてトワル(仮縫い)を組んでデザイナーにチェックしてもらいます。時にはデザイナーから無理難題を言われることもありますが、そこは試行錯誤しながらいい落としどころを見つけ、最終的に工場へ送ります。

サンプルが上がった後は、またデザイナーと実際のサンプルを見ながら一緒にディスカッションして、より良いものづくりをしています。私も若い頃は、少しキツかったり着心地が悪くても色々な洋服を頑張って着ていました。おしゃれ=我慢からみたいな部分もあったと思うんです。けれどやはり、歳を重ねると着心地が重要になってくると自分自身が体感しているので、そこはとても大事にしています。

Q.シグネチャーである刺繍アイテムへの想いとは?

刺繍の商品はとても制限が多いので、デザイン画が出た時には、パタンナーの見せ場だなと思っています。年齢を重ねても着られるように、自由区は着やすさ、華やかさを重視します。日常の中で着てほしいという思いがあるので、程よいゆとり感を入れながら、身体に馴染むようなものづくりを心がけています。一番始めに見た刺繍の生地が最終的に立体になり、商品になっていく。その工程に私は魅力をとても感じているので、苦労をしたことも一気に吹き飛んでしまいます。どのサイズでも綺麗に見えるような型紙作り、商品作りを常に考えているので、そういった部分を重点的にデザイナーと日々やりとりするようにしています。 

4
エンブロイダリーシリーズについて
パタンナーがこだわり抜いたこと

パタンナー/乗川真希
Q . エンブロイダリーシリーズのブラウスについて、パタンナー視点のこだわりとは?


ファーストサンプルが上がった時に、すごく可愛くて素敵なバランスの商品が上がりました。 私自身ももうこれは修正なしでいけるなとガッツポーズしたのですが、実際の生地にパターンを載せた時、Lサイズは生地に相当なロスが生まれることが分かりました。そこで、生地の中に無駄なく収めるために様々な工夫をしています。袖丈を短くしたり、ヨークのラインを変えたり、"まだ直すの?" と言われたくらい、何度も何度もパターンを修正して、工夫を重ね、ロスが出ないことと理想の商品を仕上げること、どちらも実現することができました。  
Q . エンブロイダリーシリーズのブルゾンの魅力をパタンナー視点から教えてください。


生地に立体感があってボリュームの出やすい素材なので、どうしたらすっきり綺麗に見えるかを意識して型紙を設計しました。ギャザーのふんわりとした表情を残しながらも、着膨れせず着やすいバランスを追求し、何度も調整を重ねました。 

 また、肩周りが大きく見えないように、ラインを少しカーブにすることで、着た時に自然に肩に馴染むようなシルエットが実現。さらに、すごく薄い素材を二枚重ねて縫製しているため柄合わせが非常に難しく、左右の見え方がずれないよう、工場さんと何度も打ち合わせを重ねて、イメージ通りの商品が出来上がりました。ものづくりへの熱意を込めた完成度の高い商品です。 

#世界に愛を着せる

ファッションで、
生活に、人生に、未来に、地球に、
愛を着せていく。
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