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BEIGE, のジャケットが、特別であり続ける理由

きちんと感はありながらも女性らしさも共存した、洗練された「BEIGE,」。自分を表現したい時、必ず力になってくれるアイテムばかり。人気アイテムであるジャケットのこだわり・想いとは?

"細部までとことんこだわって丁寧に仕上げられたジャケットは羽織るだけで力をくれる"

チーフデザイナー/船津 幸子

01
いつでも自分らしくいられる
BEIGE,を纏い、自分をもっと好きになる

――BEIGE,とはどんなブランドですか?


大きく飾り立てることなく、自らの個性を表現できる大人の女性をターゲットにしています。凛とした気品、媚びない艶やかさ、洗練された上質さをベースとした「凛としたエレガンス」というキーワードを根底に持ち、ものづくりしています。
オンオフどちらでも自分らしくいられる服が理想です。


――BEIGE,というブランド名の由来を教えてください。


何にも染められていない原毛の色である、生成色(ベージュ)。そして「本質」という語源もあるんです。“何にも染められていない”、本質を大事にしていきたいという想いから、この名前になりました。
――BEIGE,の秋冬のテーマと、そのテーマが生まれた経緯を教えてください。


テーマは「Calm Trad」なので、ネイビーやブラウンをベースにホワイトやボルドーを組み合わせて上品なカラーを提案していきたいと思っています。
去年の夏、ミラノとパリに出張に行った時、シャツに素敵なスカーフを巻いた女性や紺ブレに落ち感のあるチノパンを履いている女性を見かけたのですが、とても素敵でした。紺ブレなどのベーシックなアイテムをしなやかに女性らしく着こなす姿がとても素敵だなと思い、トラッドというテーマを決めました。そして、イタリアの生地メーカーの普通のストライプではないレジメンタルなストライプ生地に一目惚れして、これでジャケットを作ったら絶対に格好いいと直感で強く思い、今シーズン提案しています。

02
仕事、プライベートともに 根底にあるのは手仕事への愛

――デザイナーになったキッカケとは?


デザイナーになりたいと思ったのは高校生の頃です。ちょうどDCブランド全盛期で、ニコルというブランドがあり、そのチーフデザイナーが中島伊津子さんでした。本当に素敵な服を作ってらっしゃって、その方のものづくりへの憧れがキッカケです。東京に出てきて専門学校に通い、オンワードに入社。最初に担当したのは「SUIVI.」というブランドです。そこで本当に素敵な、私の師匠となるデザイナーの先輩に出会うことができました。その後、「23区」、「ICB」と異動。そのタイミングで出産のために1度退職をして、2年後に復職した際には「プライドグライド」、「ICB」、「オープニングセレモニー」と携わり、現在「BEIGE,」のチーフデザイナーとして働いています。
――デザイナーという仕事の醍醐味は何でしょう?


小さい頃から物作りが好きで、今でも家でニットを編んだりパッチワークをしたり手を動かしています。手仕事によって何かを作り上げるということがとても好きなので、それがそのまま仕事となっているということは本当に幸せなことでありがたいと思っています。

――手仕事好きが高じて、陶芸も始めてらっしゃるとのことですが、陶芸の時間は船津さんにとってどんな時間でしょうか?


ずっと仕事のことを考えてしまい、頭にはデザインや素材などのことが常にある中で、どこかのタイミングで少し無になりたいと思う時があります。小さい頃に書道を習っていたのですが、書道は無になれる時間。そういう無になれる時間が必要だと思っていたところ、陶芸を始めてみたらすっかり夢中になってしまいました。ろくろをひいていると、無になれる瞬間がたくさんあるんです。そして、土を選び、ろくろをひき、削り、素焼きをして釉薬(ゆうやく)をかけ最終本焼きをする という陶芸にまつわる作業や過程が、糸を選び、染め、織り、最終仕上げ加工をする生地を作ることと、とても近いと気付きました。
<div style="color:gray">船津作</div>

本人による作品


03
着用時のシルエットや着心地、そして
内側の細部にまで美しさを追求している

――BEIGE,は素材のネーミングが面白いとお聞きしました。


BEIGE,の素材名は、シーズンごとのテーマから連想される素材名をつけています。今シーズンは「Calm Trad」なので、トラッドといえばアイビーリーグ。アイビーリーグであるアメリカの8つの大学の近くにある道から名付けています。 ジョージやアローなどがあり、紺ブレジャケットはアローという名前です。

――ものづくりにおいて、何を大事にしていますか?


自分がいいなと思ったものを落とし込んできちんと表現するということと、何かがちょっと違うなと感じたらちゃんと引き返すということです。違和感を見逃さず、引き返してもう一度見直すということを大事にしています。
――BEIGE,ならではのものづくりへのこだわりとは?


触った時の手触りと着心地を常に考えています。素材の良さを追求するために、ウール、綿、シルクなど、素材ごとに違う機屋にお願いしています。そして機屋ごとの工場の職人とじっくりお話をして、仕上げと素材のバランスを相談しながらものづくりをしています。

また、BEIGE,には「細部までこだわり抜くこと」というプリンシプル(信条)があるのですが、アームホールや袖の形、襟の見え方、素材に合わせたステッチやファスナー、裏地など、細部までとことんこだわっています。着た時にどう見えるかはもちろん、内側も美しい方がいいと思っているので、着ていると見えない部分である裏地や始末なども美しく仕上げています。

04
今シーズンを代表する3つのジャケットの
こだわりと愛をデザイナーが語る

――秋冬の代表的なアイテムであるジャケットについて詳しく教えてください。まず「GEORGE(ジョージ)」へのこだわりとは?


BEIGE,といえばジャケットは定番人気アイテムなのですが、ジャケットが持つ緊張感にリラックスした抜け感をひとさじプラスした絶妙なバランスにこだわっています。今シーズンを象徴する3着のジャケットは自信作。

まずは、「GEORGE(ジョージ)」。先ほどお話をしたミラノで一目惚れしたレジメンタルなストライプ生地を使用して、短め丈でコンパクトなシルエットに仕立てました。ボクシーな形ではなく、少しだけ身体に添うようなシルエットにしています。2つボタンやポケットなどは紺ブレの王道をきちんとおさえてトラッド感はキープしつつ、ボタンをゴールドにすることで、エレガントなトラッドという絶妙なバランスを実現しました。アクセントカラーであるボルドーを、羽織る時に目に入るよう裏地の見返しの奥にパイピングを挟み込むことにより、ジャケットの裏側の仕立てが美しく映えます。
――「MOYE(モイエ)」へのこだわりを教えてください。


短繊維と長繊維を均一に混繊させて毛羽立ちを防ぎ、美しく強い糸を作るマナード式紡績を使用したT/Wのボイル(ポリエステルとウールを混ぜた薄手の軽い織物)です。とてもクリアでドライな透け感のある素材に仕上がっていて、丈が長めなのできちんと感もおさえた、女性らしいジャケットが実現しました。シャツのような感覚でさっと気軽に羽織れます。透け感があるので、見返しのラインが見えないように前を2重にして透けを防いだり、肩パッドを無くして共布で補強したり、透け感を最大限生かしながらも、シルエットの美しさもキープするというデザインになっています。
――「ARROW(アロー)」へのこだわりを教えてください。


トラッドといえば、紺ブレ。金ボタンをアクセントとしたダブル前のジャケットを提案しています。梳毛の糸をシンプルなドビー組織(凹凸がある織物)に置き換えて作っています。白の裏地にすることでクリアな印象に仕上がっています。BEIGE,といえばゴールドがアクセントカラーなのですが、見返しの奥にゴールドのパイピングを挟み込み、上質な質感を実現しています。



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