Newans

Interview 笹川友里さんと“共につくる”
Interview 笹川友里さんと“共につくる”
アンバサダーと“共につくる” Vol.1

2月末でTBSを退社し、3月から新しい働き方をはじめたばかりの笹川友里さんと#Newansは共にモノづくりをすることにしました。#Newansが掲げる4つのブランドコンセプト、「共につくる」「誰にでも似合う」「未来を考える」「イージーケア」を体現すべく、さっそく笹川さんとの共同作業がはじまっています。今回、笹川さんがなぜ#Newansと共にモノづくりすることになったのか。これからどんなことをしようとしているのか。どんなモノをつくろうとしているのか。笹川さんのこれまで、そしてこれからに迫ります。

笹川友里さん

笹川友里さん

制作ADからアナウンサーとして8年間TBSテレビに在籍。物を作る楽しさと言葉で伝える重要性を強く感じ、2021年3月にsetten株式会社を設立。ラジオパーソナリティ、モデレーター、プロダクト開発やコミュニケーションマネジメント、光文社『VERY』の専属モデルとしても活動中。

価値観・ワークスタイルの変化

——ADからアナウンサーって、なかなか異色の経歴ですよね。

前例のないことだったので、聞いたときはドッキリか何かかと思いました。信じられなくて、確か一日二日、両親にも親友にも誰にも言わなかったことを覚えています。飲み込むまでに時間がかかって、翌日部長にもう一度確認しました。最初はなぜ?という気持ちが大きかったのですが、恋い焦がれていた仕事でしたし、転属が決まったことはやっぱり素直に嬉しかったです。

——アナウンサー試験も最終まで残っていたんですよね。

受からないだろうなと思ってはじめたアナウンサー試験でしたが、キー局三社で最終試験まで残って、そして三社とも落ちたんです。ってことは何かが違うんだろうなと自分の中で腑に落ちる部分もあったせいか諦めきれないという気持ちはなくて、じゃあ違う職種にしようと一番居心地のよかったTBSをもう一度総合職で受け直して、配属されたのがADでした。

——アシスタントディレクター、大変なお仕事ですよね。

体力的にはそうですね、大変でした(笑)。当時は働き方改革という言葉もまだそこまでない頃で、帰れないときは本当に帰れなかったけど、夜中の2時に先輩と食べに行くラーメンも楽しかったし、編集作業しながら夜中4時に飲むレッドブルも美味しかった。思いのほかAD業が性に合っていたんですよね。学生時代、文化祭が大好きだったのですが、先輩からテレビ局の仕事は毎日が文化祭の前の日みたいだという話を聞いて、それって最高だなと思ってテレビ局を受けたところもあったので、まさに文化祭の前日がずっと続いてるという感じでした。

——ストレートにアナウンサーになるよりも、ADを経験してよかったと?

はい、よかった点しかないですね。すんなりアナウンサーになっていたら、自分がロケに行って撮ったVTRを地上波に流すまでの工程がどんなに大変かということも、どれだけ膨大な時間がかかっているかということも、ADさんがどれだけ眠いのかってことも、気づけなかったと思います。一年制作にいなかったら「きのう寝ましたか?」のひと言も自然に出てこなかったし、アナウンサーになってからの人間関係を築くのにも本当に役に立ったと思っています。

AD、アナウンサー、そしてその先

——AD、アナウンサー、そしてその次にやりたいことは何なのでしょう?

TBSのことが本当に好きなので、退社したいという思いはなかったのですが、30歳という年齢になって、これから60代ぐらいまでは誰かと何かをつくったり接点を持って生涯現役でいたいと考えたとき、やっぱり会社員だとどうしても制限があるということ、それから、もうちょっと夫と娘に使う時間を増やしたいという気持ちもあって今回退社を選択しました。

——大好きな会社を辞めてまでしたいこととは?

局をやめるとアナウンサーはだいたいみんなフリーになるの?と聞かれるのですが、私は事務所に入るのではなく、会社を立ち上げました。インタビューやラジオなど、今までやってきた仕事はライフワークとして継続しつつ、むかしからやってみたいと思っていたモノづくりをしたいと思っています。なので今回#Newansに声をかけていただいたのは本当にありがたいタイミングだったんですよね。

なぜ#Newansと共にモノづくり
することになったのか

——笹川さんはまさに#Newansがイメージする新しい働き方を率先する女性です。

自分が何に一番喜びを感じるかを考えたとき、自分ひとりがスポットライトを浴びることよりも、チームで何かをつくっているときの方にずっと喜びがあるってことに気づいたんです。#Newansのチームと取り組みはじめてまず思ったのが、初めましての瞬間からすごく居心地がいいってことでした。自分が居心地のいい人たちと何かをするということは、何かを成し遂げるよりもけっこう大事なことなんじゃないかと思っていて、人間関係、家族も友だちも仕事仲間も、せっかく働くんだったら潤滑にしたいし、相手にも楽しんでもらいたい。みんながどう思って働いてるかなってことを常に気にしている気はします。何をやるか、どんなことを成し遂げるかということにももちろん興味はあるのですが、誰とどう働いていくかということを大事にしている気はしますね。

——価値基準として、人との関わり方をとても大切にされていますよね。

母親がひと懐っこい人で、スーパーであるとき笹川さんという同じ名前をつけている大学生のバイトのお姉さんがいたらしいんですけど、彼女が最後のバイトの日を聞いてわざわざプレゼントを持って行ったりとか、人間フォーカスなのは母親譲りかもしれないです(笑)。
自分がアナウンサーになって、しゃべること聞くことが好きになってから、人とのコミュニケーションがより楽しくなったというのもありますね。今後、この経験を誰かのために生かしていけたらとも考えているのですが、多くの人に伝えていくというより、コミュニケーションに関して悩みを持っている方と接点を持って、ピンポイントでバックアップができたらいいなと。大々的なことじゃなくて、必要としてくれる方がいたら、その方が楽になるまで添い遂げたりとか、これからはそういうお手伝いもできたらいいなと考えています。

——あとVERYの専属も決まっているんですよね?

何かを発信するとか伝えるということの一環としてやれたらいいなと。VERYのモデルさんって、生きてる指標が見えるというか、ただのファッション誌じゃなくて、ライフスタイルやカルチャーもあるじゃないですか。それで、やらせていただこうと思いました。単純にモデルがやりたいだけならもっと適任がいっぱいいると思うんですけど、子育てとか自分のアイデンティティと重なる部分があったので、何かお役に立てることがあればと思っています。

interview Vol.2

堀川 静 さんフリーランスライター

ファッション誌やカルチャー誌を中心に、広告やWEBマガジン、地方自治体のブックレット、広報誌、コーポレートサイトなど、幅広いジャンルの媒体で執筆。出産後、育児と仕事の両立を図る。現在、新しい生き方、働き方、育て方を模索中。

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